【富士S予想2020】ワーケア、マイルで素質開花か

東京の土曜メインは、今年からG2に格上げされたマイル重賞「富士ステークス」です。

G2として開催される第1回目ということで記念すべき一戦ですが、出走頭数13頭と少々寂しい頭数となりました。出走メンバーを見てみますと、ラウダシオン、ケイアイノーテック、ペルシアンナイトの3頭のG1馬に加え、3歳馬ではワーケア、タイセイビジョン、スマイルカナ、シーズンズギフト、古馬勢からはサトノアーサーやヴァンドギャルドといったそれぞれの重賞戦線で活躍してきた馬が揃ったようです。

その中で注目しているのは3歳馬ワーケアです。ワーケアは、ダービーで3番人気に推されたほどの馬ですが、休み明けの新潟記念では10着に敗退し、G1戦線からは一歩後退した感があります。菊花賞や天皇賞秋といった中長距離G1戦線をあきらめ、マイル路線への路線変更で巻き返しを図ります。

新馬戦とアイビーステークスと1800mのレースを連勝した後は2000m以上のレースに舞台を絞ってきました。その結果は3着、2着と2000mの重賞で馬券圏内に入った後、ダービーで8着、そして古馬との初対戦となった新潟記念で10着となっています。

新馬戦からの連勝が鮮やかだったこともあってのダービー3番人気でしたが、相手が強かったこともありますが、距離は少々長すぎた感もあります。単純に力が足りないという見方もできますが、舞台が直線の長い東京のマイルとあれば結果は変わってくるでしょう。ハーツクライ産駒で母系のダンチヒが強く出ているタイプで、血統的にも期待はできる配合。

また、今回は週中の雨の影響も残る可能性が高く、ワーケア向きの馬場となる可能性は高そうです。デビュー2戦目のアイビーSは重馬場のスローの中で決め手の質を引き出しており、重馬場の弥生賞でも2着に好走しているようにパワーは十分。ある程度タフな馬場でも持続力ある末脚を展開することができ、今回は馬場、東京、マイル、少頭数と力を発揮できそうな条件が揃っていると思われます。

前走の結果からも前評判は低め。伏兵的な立場での参戦となりそうで、オッズ妙味もたっぷりの1頭となりそうです。人気が落ちるここは絶好の狙い目であると感じます。

弥生賞からダービー、新潟記念と決して良いローテーションとは言えない流れでレースを走ってきましたが、今回こそがベスト舞台となると予想し、ワーケアを中心視した馬券で勝負したいと思います。