【天皇賞秋2020予想】秋も牝馬が牽引か?

今年はデアリングタクトに続き、コントレイルが菊花賞を勝利したことで無敗の三冠馬が同年に2頭誕生するという快挙の一年となりましたが、今週もまた記録のかかる一戦が開催されます。

先代牝馬三冠馬アーモンドアイが史上初の中央G1・8勝目をかけて天皇賞(秋)へ挑戦します。今年に入ってからヴィクトリアマイルの勝利こそあるものの、安田記念ではグランアレグリアの後塵を拝する形となり、昨年の有馬記念9着以来アーモンドアイの精彩にも陰りが見えてきました。

ただ、主戦のルメール騎手は今年もリーディングで独走体制を築きつつあり、先日の菊花賞でも伏兵アリストテレスでコントレイルをクビ差まで追い詰めるなど順調そのものであり、未だ軽視できる存在ではありません。

今年は登録頭数もフルゲートに至らず、アーモンドアイからの馬券では妙味の薄い一戦となりそうなため、アタマで狙ってみたいのが昨年秋から安定感のある走りをみせており、牡馬相手でも再度の大駆けがありそうなバゴ産駒・クロノジェネシスです。

右回りコースに強いイメージもあり、これまでの戦績を見ても京都コース、阪神コースで強さを示していますが、完全に本格化したと思われる今ならアーモンドアイ相手でも十分勝ち負けの狙える位置にいる一頭と言えるのではないでしょうか。

3歳牡馬の世代レベルを測るうえでも毎日王冠勝ち馬のサリオスが参戦していれば更に面白いレースになりそうでしたが、少頭数には少頭数なりの楽しみ方があるのも競馬の醍醐味。ジョッキーの駆け引きやレース展開など、大記録の達成なるかも含めて楽しみな一戦ですね。