先日の菊花賞はアリストテレスの徹底マークに合いつつ、適距離と言えない中でコントレイルと見事無敗の三冠を達成した福永騎手。キングヘイローやエピファネイア、古くはエイシンプレストンなど大物牡馬との出会いはかつてもありましたが、G1勝利という意味ではプリモディーネやシーザリオ、ラインクラフトといった牝馬との相性が良い騎手というイメージもあります。
今年は牡馬三冠で目立ちすぎると言って良いほど注目を集めた福永騎手ですが、贅沢を言うならば牝馬路線では思うような結果につなげられていない一年と言えるのではないでしょうか。
そんな牝馬の一頭であり、オークスでのコンビとなったリリーピュアハートの仕切り直しとなる一戦が今週、日曜東京の8レースに組まれている2勝クラスの特別戦・本栖湖特別になります。
初めて古馬との対戦となりますが、登録馬中3歳牝馬はリリーピュアハートのみということで、52kgの斤量はかなり有利に働くものと思われます。
気になるのは2400mという距離で、つまずきというアクシデントがあるにせよ9着に敗れたオークスと同条件のレースに再度挑むという点になります。
ディープインパクト産駒のディアスティマやブランドラーといった良血の参戦もあり、地方移籍後は無傷の3連勝を飾って中央に復帰して3戦目となるハーツクライ産駒のバイキングクラップにルメール騎手が騎乗など、条件戦ながらなかなかの好メンバーが揃うことになりそうです。
忘れな草賞では1番人気、オークスでも6番人気で穴人気の支持を受けるなど、持っているポテンシャルや素質に期待する競馬ファンも多い1頭です。来年再び重賞戦線に挑む意味でも、この舞台、距離で結果が残せるのかどうか、勢いに乗る福永騎手の手綱にも注目ですね。