クラシックホースを期待した配合だとしても、狙い通りの距離適性や能力が遺伝するとは限らないのが、競馬の奥深さでもあり難しさといえます。特に兄や姉にG1ホースをもつ馬を管理する調教師サイドとしてはレース選択には悩まされるのではないでしょうか。
そういった意味で、先々面白い1頭となりそうなのが、今週日曜10レースに組まれている3歳以上3勝クラスの特別戦・錦秋Sに登録している美浦・藤沢厩舎の管理馬のソルドラードです。父はロードカナロア、母はラドラーダという配合で、半兄に日本ダービー馬レイデオロをもつ血統背景の持ち主です。
厩舎の主戦ともいえるルメール騎手と長くコンビを組んでおり、デビューから5戦は芝を使われて1勝と、物足りない結果が続いていましたが、転機となった4歳以上1勝クラスのダート1800mで初ダートながら快勝すると、その後はダートにしぼったローテーションを組まれ、前走こそ3勝クラスの壁に阻まれ8着敗退となりましたが、このクラス2戦目で上積みも期待できる今回は再度人気になりそうな一頭です。
ルメール騎手の海外遠征の週とかぶった1度のみレーン騎手が代打騎乗というように、厩舎サイドとしても期待度の高い1頭なのは間違いありません。
東京コースのダート実績は【1-1-0-0】と連軸にはもってこいの実績となっており、フルゲート必至で混戦模様となりそうなだけに、単勝でも妙味がありそうです。
同じキャロットファームの馬では、クリソベリルがJBCクラシックを制覇しておりダートの看板馬となっていますが、遅かれながらそれに続ける逸材なのかどうか、注目していきたい1頭ですね。