【加付式“連番の法則”】天皇賞(秋)など先週の回顧・検証

歴史的快挙が達成された。11月1日、東京競馬場で行われた「第162回 天皇賞(秋)」においてアーモンドアイが勝利。史上初となる芝GⅠ8勝の最多勝利記録を更新した。 <2018年・桜花賞、優駿牝馬(オークス)、秋華賞、ジャパンカップ、2019年・ドバイターフ、天皇賞(秋)、2020年・ヴィクトリアマイル、天皇賞(秋)>

これは、前週のコントレイルまでに史上2頭しか存在しなかった「無敗の3冠馬」シンボリルドルフやディープインパクトでさえも到達できなかった勝利数。しかもこの2頭をはじめ、「7勝」を超えられなかった歴史的名馬は6頭。いかに高い壁だったかがわかる、というものである。しかも「天皇賞(秋)」の連覇は牝馬初。さらには、騎乗したC.ルメール騎手は、自身の持つ天皇賞連勝記録を5連勝へと更新し、「天皇賞(秋)」の3連覇も保田隆芳元騎手以来69年ぶり2人目という快挙となった。

歴代芝GⅠ勝利数上位馬
生年 馬名 戦歴(GⅠ勝数)
2015 アーモンドアイ 14戦10勝(8)
2012 キタサンブラック 20戦12勝(7)
2009 ジェンティルドンナ 19戦10勝(7)
2004 ウオッカ 26戦10勝(7)
2002 ディープインパクト 14戦12勝(7)
1996 テイエムオペラオー 16戦13勝(7)
1981 シンボリルドルフ 16戦13勝(7)
2011 モーリス 18戦11勝(6)
2009 ゴールドシップ 28戦13勝(6)
2008 オルフェーヴル 21戦12勝(6)
2008 ロードカナロア 19戦13勝(6)
2006 ブエナビスタ 23戦9勝(6)

レースは、終始4~5番手につけていたアーモンドアイが直線馬なりで抜け出し、宝塚記念馬クロノジェネシスと春の天皇賞馬フィエールマンが上がり32秒台の末脚で追い込んできたが、アーモンドアイが半馬身抑え込んでゴールした。レース後には指で「8冠」ポーズをみせたルメール騎手は、目を真っ赤にして「あまりしゃべれないです。最後、ちょっと怖かったけどアーモンドアイはめちゃくちゃ強いですから」と話した。

そして先週は、「一組連番」で決着した前記「天皇賞」をはじめ、連番の法則が出現数、配当面で大暴れの2日間となった。それでは、先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。

10月31日
-東京京都福島合計出現率(%)
ALL連番023513.9
一組連番6441438.9
同番01125.6
合計678--
出現率(%)50.058.366.7--
11月1日
-東京京都福島合計出現率(%)
ALL連番121411.1
一組連番7692261.1
同番11025.6
合計9910--
出現率(%)75.075.083.3--

※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント

先週も3場、合計72レース。出現確率No.1の「一組連番」が36レース、「ALL連番」が実に9レース、「同番」が4レース、といった出現回数。「ALL連番」は東京のみ土日で1回、配当も低めとなったが、京都では土日2回ずつ、福島は土曜3回、日曜も1回ではあったが高額配当。その他は前週同様偏った出現もなく、ほぼ平均的な出現回数ながら、高額配当が多発した。全体としても土曜東京のみ「50.0%」となったが、その他すべてで「58.3%~83.3%」の高確率出現を記録した。

「一組連番」は、計36回の出現回数。その内お勧め同枠・一組連番決着は、計11回。万馬券は7回で1桁万馬券が4回、10万超は10万、50万、80万の3回。10万と50万の2回は1番人気との同枠から、80万は「万馬券の宝庫」日曜東京最終Rで注目・3~5番人気該当の4番人気との同枠でのものであった。通常の「一組連番」、「同枠・一組連番」ともに全場両日ともに満遍なく出現し、好配当連発となった先週。こうした機会を是非逃さないようチャレンジし続けてほしい。

「同番」は、先週も回数的には当たり日は無かった。土曜東京と日曜新潟以外は、1日1回の平均出現となりすべて万馬券。全4回のうち、10万超が2回となったが土曜京都の15万馬券は人気薄(9番人気と12番人気)同士の「同番」でかなり難しかったかと思う。もう一方の日曜東京24万馬券もやや難解ではあったが、注目・3~5番人気の5番人気との「同番」で、こちらを的中出来た方が居れば「お見事」の一発回収となったであろう。残る1桁万馬券の2回も2番人気との「同番」であったので、上位人気~5番人気あたりからの「同番」相手は、常に抑えておいてほしい。

最もお勧めの「ALL連番」は、久々の爆発出現。京都、新潟で4回ずつの計8回で、配当も10万超の高額が半数の4回で、その内3回が同枠・一組連番が絡んでの「ALL連番」。京都日曜は万馬券に届かなかった1回と20万馬券の2回とも、新潟は土曜の3回中2回と日曜の1回が同枠2騎絡みで、土曜最終Rに至っては、1着同着となったため同枠・一組連番絡みで2つの万馬券となった。比較的狙い易い「ALL連番」、中でも同枠2騎を絡めれば更にチャレンジし易いと思う。

「万馬券の宝庫」最終Rは、全6レース中連番の法則決着が4レース。そして先週特筆すべき最終Rは、日曜に集中。東京は前記同枠・一組連番で80万、京都は同枠・一組連番絡みの「ALL連番」で21万、そして新潟は1番人気との「一組連番」から久々の100万馬券。法則率かつ超高額が面白いように出現するのが「最終R」をお勧めする所以で、先週はまさにその週となった。