秋競馬の開幕といえば、どうしても芝のG1に目が向いてしまうところですが、ダートもなかなか熱いです。アメリカ遠征を断念したコパノリッキーは国内戦に専念する模様で、3歳勢との激突も見ものです。
ダート中距離はコパノリッキーやホッコータルマエ、ノンコノユメが昨年から盛り上げてくれていますが、ダート短距離界はそろそろ世代交代を迎えようとしています。その有力候補が出走してくるのが9/22(木・祝)に大井競馬場で行われる東京盃です。
今年はかなりの強力メンバーが登録をしており、地方馬につけいる隙を与えません。G1馬の快速娘・コーリンベリー、安定感抜群のダノンレジェンドとミルコ・デムーロ騎手。そして古豪といえるドリームバレンチノと今年は苦しんでいる岩田騎手。このラインナップでも十分秋競馬を盛り上げてもらえるはずですが、そこにさらにもう1枚、ジョーカーが入ったんですね。
まだG1制覇こそないものの、本格化成ったノボバカラです。父アドマイヤオーラという血統からもなぜか応援したくなる、そしてノボジャック・ノボトゥルー世代のファンからすると、久々にノボの強いダート馬が出てきたこともあり、たまらない魅力があります。
準オープンを勝利してから、さすがにオープンは流れが厳しいと思いきや、むしろオープン馬との対戦のほうがのびのび走っているように思える快走を見せています。主戦といえるデムーロ騎手も、今回はルメール騎手が騎乗ということで、ダノンレジェンドも捨てがたい魅力はありますが痛し痒しといったところではないでしょうか。
ここにさらにあがり馬のブルドッグボスも登録があり、もはや川崎のJBCの前哨戦とはいえない豪華メンバーがそろいました。有力どころが前につけたいだけに、先行争いから楽しめるレースになります。地方交流とはいえ一見の価値ありですよ!