ノースヒルズ、2021年凱旋門賞へは2頭出しか?

今週のジャパンカップに出走予定のコントレイルはディープインパクトの最高傑作とも目されており、近年欧州競馬でもディープインパクト産駒が結果を出してきているため、海外でも注目を集める存在となっているようです。

気が早いもので、ブックメーカーの中には来年の凱旋門賞のオッズを発表しはじめているところもあり、英1000ギニー、英オークス、ヨークシャーオークスを制し、今年の凱旋門賞でも人気の一角を担うも、回避となってしまったラヴと並んで上位人気に支持されています。

ノースヒルズ関連では過去にクリンチャーやキズナなどが凱旋門賞参戦はしていますが、ここまで期待度の高い競走馬となると初といえ、コロナ禍の影響がどこまで続くか不透明ではあるものの、可能であれば悲願達成へ向けて期待の掛かる参戦となることでしょう。

一方で、ノースヒルズ代表の前田幸治氏が欧州で所有している現役馬ビリーヴインラヴもまた来年の凱旋門賞へ出走が叶う可能性があるということで、こちらも覚えておいてほしい1頭となっています。

コントレイルが無敗での三冠を達成した菊花賞の前日には、ビリーヴインラヴがフランスのサンクルー競馬場で行われたG3のベルドゥニュイ賞に出走し、見事重賞初勝利を達成しています。

まだG1で勝ち負けといった戦績ではありませんが、凱旋門賞で有利とされる牝馬で芝2800mを勝利ということで、このまま成長していけば面白い存在になりそうです。

馬名からは同じく前田幸治氏の所有していた短距離女王ビリーヴが思い浮かびますが、父が欧州のメイクビリーヴということでそちらに由来する名称となっています。

父はマイルで実績を残した馬でしたが、産駒にはステイヤー色が多く出てきているようです。また、半兄のトップトリップも芝4,000mで開催された2013年のアスコットゴールドカップで3着に入るなど、母系にも長距離適性が流れています。

当面の主役は今週末のジャパンカップをはじめとしてコントレイルになりますが、遠く欧州でビリーヴインラヴが力をつけてやがて大舞台で対戦することになるのか、ぜひ覚えておきたい名前ですね。