今週日曜の阪神メインレースはジャパンカップの裏開催となるため注目度が下がりがちですが、来年のスプリント路線で活躍が期待される競走馬たちの集うG3・京阪杯が開催されます。
スプリンターズステークスで4番人気と上位に支持されたレッドアンシェルや、マイル路線で活躍してきたプリモシーンが距離短縮に挑戦など、面白いメンバーが登録してきました。
中でも注目したいのが、ようやくオープンレース出走が叶うことになったロードカナロア産駒のカレンモエです。
母は短距離女王のカレンチャンということで生産者の意図した通りの芝短距離路線でこつこつと勝利を積み重ねて、前走の長篠ステークスで3番手から抜け出し楽勝と、これまで連勝こそないものの【4-1-2-1】と安定感のある走りを見せています。
北村友一騎手と鮫島騎手が交互に騎乗してきており主戦は定まっていないような形ですが、今回はモズスーパーフレアで今年の高松宮記念を制した松若騎手とのコンビで挑むことになりました。
現段階でG1級と呼べるメンバーの登録はないものの、過去10年の勝ち馬にはロードカナロア、ハクサンムーン、ダノンスマッシュといった名前もあります。また、連覇達成となった2017年のネロ以外は全てこのレースが重賞初勝利となっており、ここをきっかけに飛躍を遂げることになるレースといえます。
今年の最優秀短距離馬はグランアレグリアにほぼ確定といえる状況ですが、来年は中距離路線も視野に入れているということもあり、混沌となりそうな短距離路線で、新星が誕生するかどうか楽しみですね。