ジャパンカップの興奮冷めやらぬうちに阪神競馬場で開催されるのは今年最後のスプリント重賞「京阪杯」です。例年出走頭数が多く、予想がとにかく難解なレースとして知られていますが、今年も16頭と頭数が揃っただけでなく、開催競馬場がいつもの京都ではなく阪神で行われるため、例年以上に予想が難解になりそうです。また、当サイトのデータと傾向の記事を見てもわかるように、波乱傾向はかなり強めの一戦となっています。穴馬の選定は必至と言えるでしょう。
そんな中、今回最大の惑星として注目しているのは5歳牡馬のジョイフルです。ジョイフィルは今年5戦出走していますが、順に7着、14着、15着、9着、15着と惨憺たる成績に終わっています。それでも注目しているのは、この季節と枠順という2点にあります。
ジョイフルのこれまでの成績を見てみると、今の季節11月12月に良績が集中しています。全成績は33戦して6勝2着2回ですが、11月12月だけを見てみると8戦して4勝、2着1回となんと勝率は5割連対率7割8分と驚異的な成績を残しています。昨年も11月に行われたリステッド競争オーロカップで3着、12月に行われたオープン戦タンザナイトでは高松宮記念3着の実績のある重賞馬ナックビーナスを差しきって勝利しています。ちなみに一昨年の12月も1000万を勝利していますので、この季節がとにかく得意なことがわかります。
また調教では、先週の坂路で4ハロン53.3秒、上り2ハロン24.0秒、ラスト1ハロン11.7秒とこれまでになかったような好時計をマークしていますので、調子自体もこの季節に上がっているように思われます。
さらに、前走前々走を見てみるといずれもハンデ戦で56kgを背負ってともに外枠から厳しい競馬をして大敗しています。馬場が荒れていると外枠有利なこともあるにはありますが、多頭数の場合はやはり距離ロスであったり、ジョイフルのような差し馬にとっては、馬群をさばくのにかなり労力を要してしまいます。
枠順に限ってはここ2戦とも8枠ですが、今回は最内の1枠1番ということでようやく内枠をゲットすることができました。苦戦を強いられた外枠からの条件好転ということで、運も味方してきてくれたようです。昨年のタンザナイトステークスのように3枠6番から前残りの競馬を差しきるようなレースを期待したいところです。そのレースが今回と同じ阪神1200mだったというのも期待度を上げるポイントです。
ということで、京阪杯はこの季節を大の得意としているジョイフルが、内枠から大変身して重賞で好走してくれることを期待したいと思います。