親子の所有馬同士、夢のある配合の初子が誕生

フローラステークスを勝利しオークスでソウルスターリングの2着、秋華賞でディアドラ相手の3着と牝馬路線で人気を博し、強豪ひしめくエリザベス女王杯を3歳で制したのがモズカッチャンでした。

モズカッチャンのエリザベス女王杯制覇はM.デムーロ騎手にとっては前年のクイーンズリングに続いて連覇となり、管理していた栗東・鮫島調教師にとっては開業18年目で初のG1制覇であり悲願達成となったレースでした。

2016年12月と2歳のデビュー戦が遅くなり、さらに未勝利脱出まで3戦かかったこともあって桜花賞路線は目指せず、未勝利、500万下、フローラSと3連勝したことでオークス出走にこぎつけました。また、4歳時にはドバイシーマクラシックにも参戦するなど、幅広い活躍を見せてくれましたが、昨年3月に屈腱炎を発症し引退しました。

引退後は繁殖入りし、初年度の配合相手として選ばれたのは、所有する株式会社キャピタル・システムの代表北側雅司氏の息子・北側司氏が代表を務める株式会社グランプリが所有するグランプリボスでした。

そして今年の種付け相手にはサンダースノーが選ばれ、ドバイ遠征経験もあるモズカッチャンにとって海外種牡馬との配合はこれもまた夢のある配合と言えるのではないでしょうか。

グランプリボスとの仔は今年の4月16日に鹿毛の牡馬が誕生しました。親子の所有馬同士の配合ということでロマン優先と感じる配合ですが、両親ともに距離適性が異なるため、どのような産駒に育つのか楽しみですね。