今週のG1は、2歳牝馬チャンピオンを決める阪神ジュベナイルフィリーズが行われます。一昔前は注目度はそこまでだったレースですが、近年は、2015年1着のメジャーエンブレム、2016年1着ソウルスターリング、2017年1着ラッキーライラック、2018年1着のダノンファンタジー、昨年の勝馬レシステンシアなど多くのG1勝馬や活躍馬を出している重要なレースとなっています。クラシックや古馬G1路線で活躍する馬がまた今年も登場してくれることに期待したいところです。
そんな今年の阪神ジュベナイルフィリーズで注目しているのは、ジェラルディーナです。ジェラルディーナの母は、牝馬3冠を達成し、ジャパンカップも制し、あのアーモンドアイに匹敵する強さを残したジェンティルドンナです。
ジェラルディーナは、ジェンティルドンナの3番目の子供でJRAでデビューした馬としては2頭目となります。強かった母を持つだけに期待はもちろんなのですが、デビュー戦で3着、2戦目で2着の後、3戦目でようやく初勝利を挙げて、今回G1に挑戦してきました。
今回出走馬の18頭は、ほとんどの馬(15頭)が新馬戦を勝ってきています。新馬戦を勝てていない馬は、3頭しかいないので、そういう点では他の馬に一歩実績は譲るところかもしれません。また、3戦とも良血と呼ばれる馬にしては不満と言えるかもしれませんが、第一子だったモアナアネラも初勝利を挙げたのが5戦目だったこともあったので、まだ見限るには早いでしょう。
また、デビュー戦と2戦目に騎乗した岩田康誠に手綱が戻る天も好材料。母ジェンティルドンナの主戦騎手であったことからも、期待したい騎手であります。3戦目で初勝利を挙げたのは北村友一騎手ですが、メンバーの格を考えれば馬の能力で勝てたという可能性が高く、2戦目で行きたがるところを何とか宥めて好位で進める騎乗ぶりを見ても、岩田騎手とのコンビは合ってくると感じます。
さらに、今回有力馬として挙がっているのが、3戦3勝の2頭ソダシとメイケイエール、2戦2勝のサトノレイナス、牡馬相手のサウジアラビアロイヤルカップで2着のインフィナイトあたりかと思われますが、短いところで走っている馬が多く、また、阪神で勝っているのはメイケイエールしかおらず、そのメイケイエールも気性的な不安があるので1600mの距離が問題視されています。その点、阪神競馬場の1800mを勝ち上がってきているジェラルディーナの経験が大きなアドバンテージにはなりそうです。
ということで、阪神ジュベナイルフィリーズは、強かったジェラルディーナの母を知る岩田康誠騎手が能力を発揮させ、クラシックの有力馬に導いてくれることに期待して応援したいと思います。