【カペラS予想2020】血統ロマンあふれるダンシングプリンス!今年ダート好調の三浦騎手で初重賞制覇へ

今週の中山競馬場では、冬の短距離ダートの名物重賞のカペラステークスが行われます。例年、頭数が揃うレースで過去10年を見ても8回がフルゲート16頭立て、残り2回も15頭立てと予想は難しいけど面白く魅力あるレースの1つとなっています。

今年もフルゲート16頭が揃いましたが、中でも注目しているのは4歳牡馬のダンシングプリンスです。ダンシングプリンスは、地方の地の字が丸で囲まれているいわゆる「マル地」です。「マル地」の馬は、現在は中央競馬(JRA)所属で過去に地方競馬所属だったことがある馬であることを表しています。ちなみに今回は地の字が四角で囲まれているいわゆる「カク地」の馬も3頭出走しています。(サブノジュニア、サイスタリーレッド、イダペガサス)

ダンシングプリンスは、中央でデビューし芝のレースを2戦した後、地方競馬に転じて初めてダート戦に出走すると3連勝し、中央所属に戻ってからも3連勝とダート戦6戦6勝、6連勝中とダート戦で快進撃を魅せています。前走3勝クラスを勝ってオープン馬に昇級したばかりで、初重賞挑戦となるのですが、これまでの勝ちっぷりが素晴らしく、いきなり重賞でも勝てるかもしれないという魅力一杯の馬です。

勝ちっぷりも十分評価できますが、とくに注目しているのはこの馬のロマンあふれる血統と、鞍上の三浦騎手が今年ダート戦絶好調である点です。ダンシングプリンスの父パドトロワは芝短距離重賞で3勝し、スプリンターズステークスでも2着に来たことがある生粋の芝のスプリンターでした。そのパドトロワのは、スウィプトオーヴァーボーで代表産駒は、ダート中距離G1路線で活躍中で帝王賞や東京大賞典を勝っているオメガパフュームとスプリンターズステークスを2勝しているレッドファルクスと全く違う路線での活躍馬を輩出しています。そういうところも血統のロマン、面白さでもあるのですが、代表産駒を見ても短距離ダートでの活躍馬がでてきてもおかしくないと言えます。

リトルブレッシングの産駒で2007年生まれのプリンセスメモリーという馬がいますが、400kg前後の小さい体ながら芝の短距離重賞路線で活躍して人気もあった馬です。そのプリンセスメモリーの父がスウィプトオーヴァーボーでした。

ダンシングプリンスの父の父がスウィプトオーヴァーボーですから、リトルブレッシングと相性が悪いはずがありません。人間なら複雑なことになりそうですが、馬の世界ならむしろいい結果が期待できると言うものです。このようにダンシングプリンスには、血統のロマンがあふれているのです。

そして、鞍上の三浦騎手、中央復帰後の3連勝を全て騎乗してこの馬のことは手の内に入れているでしょうし、今年の三浦騎手はとにかくダート戦が絶好調で、これまでダート戦の勝率が15.6%と好成績です。

今回出走する16人の中では、川田騎手が31.6%と鬼のような数値で抜けて一番ですが、三浦騎手は2番目の成績です。3番目が戸崎騎手の13.4%でその他の13人は、いずれも10%に届いていませんから、如何に得意としているかがわかります。さらに中山競馬場の成績に絞っても、川田騎手は別格として、三浦騎手自身勝率21.4%と抜けて2番目の成績となっています。中山ダート重賞は大チャンスと言ってもいいでしょう。

ということで、カペラステークスは、血統のロマンがあふれているダンシングプリンスと今年ダート好調三浦騎手のコンビで初重賞制覇を果たしてくれることに期待して応援したいと思います。