9月25日(日)が中山競馬場で第62回オールカマー(G2)が開催。秋の天皇賞やエリザベス女王杯へのステップレースとして位置付けられており、近年はG1ウィナーの参戦も多く注目の一戦となっております。
中でも筆者が注目しているのは今年の宝塚記念を優勝した牝馬のマリアライト(牝5)です。デビューしてから通算17戦、掲示板を外したのは3戦目のスィートピーSの6着・1回のみです。常に賞金を稼いでいる馬主孝行な馬です。
マリアライトは大人気一口馬主クラブキャロットファームの所有馬で、ダート重賞戦線で活躍するクリソライトを兄に持ち、弟に菊花賞3着馬リアファルを持つ、1本筋が入った血統です。兄のクリソライトはつい先日、韓国で行われたコリアカップを完勝しましたね。この血統は距離も融通がきくので、秋古馬3冠(天皇賞秋、ジャパンC、有馬記念)を目標にしても面白そうですね。
秋のG1戦線へ向けて、まずはどれだけ成長したかに注目!
現実的なローテーションで行けば、オールカマー→エリザベス女王杯→有馬記念が有力ですが、展開が向いたとはいえ、宝塚記念では牡馬を蹴散らしているので秋のトリプルクラウンに挑戦するだけの能力はあるはずです。やはり強い馬には強い相手と戦ってもらいたいというのが率直な気持ちです。
昨年エリザベス女王杯を制してから勝ち星から遠のいてましたが、宝塚記念の勝利で一発屋でないことを証明しました。一つ気になる点をあげるとすれば、叩き良化型と言う事。休み明けに大崩れをする事はあまりありませんが、勝ち切れない一面があります。注文をつけるとしたらここだけでしょう。
今日本は台風が頻繁に発生しており、長く続く雨で馬場状態も読みにくくなっております。マリアライトはこれまで重馬場は1戦1勝、稍重4戦3勝、3着1回で、エリザベス女王杯と宝塚記念の勝利はいずれも稍重でした。重馬場は苦にしないという点も心強いですね。
馬格は特に大きくない方で、450キロ前後と牝馬らしくすっきりとしたボディです。それでもデビュー当時の420キロからはだいぶ成長しました。デビュー4戦目からコンビを組んでいる蛯名正義騎手もこの馬の脚の使いどころを良くわかっていますし、夏を越してどれだけ成長したかが楽しみです。昨年5着だったオールカマーで今年はどこまで着順を上げられるでしょうか?始動戦を勝利で飾り、G1戦線へ勢いをつけたいところです。