ルメール騎手の独創と言える状態となった今年の東西リーディングジョッキー争いですが、負傷から復帰した戸崎騎手がルメール騎手に一矢報いるチャンピオンズカップ制覇を成し遂げ、横山武史騎手が目覚ましい成長を遂げるなど、例年栗東に押され気味な美浦の騎手に脚光の当たった年とも言えそうです。
中でも注目したいのがG1戦線ではゴールドアクターとのコンビで活躍していた吉田隼人騎手の躍進です。
白毛馬ソダシで夏競馬のデビューから安定した活躍を見せ、先日の阪神JFでは白毛馬として世界初のG1勝利まで導きました。来年は今年以上に馬質の向上も伺えそうで、全国リーディングの上位争いまで期待できる一年となるのではないでしょうか。
そんな吉田隼人騎手ですが、今週土曜中山のメインレースに組まれているハンデ重賞・ターコイズステークスで有力馬の一頭と目されているディープインパクト産駒・ランブリングアレーに騎乗予定となっています。
前走のカシオペアSはリステッドレースではありましたが、2着のポッケリーニがその後中日新聞杯を制しており、レベルの高い1戦だったと言えそうで、今回は距離短縮での芝マイル参戦とはなりますが、スムーズに4,5番手追走から抜け出す競馬ができれば重賞初勝利も狙える位置に来ています。
中山コースは1戦して3着一回と未勝利ではありますが、中6週と間隔を空けたローテでは1勝2着2回と連を外さない安定感を誇っており、人気にはなりそうですが連軸として最適といえる戦績をこれまで残しています。
ソダシとのコンビで来年の桜花賞、オークスと楽しみもある騎手ですが、リーディング争いを視野に入れる上では古馬の充実こそ鍵となってきます。ターコイズSは出世レースというわけではありませんが、4歳にして本格化したと思われるランブリングアレーに、今後とも注目していきたいですね。