リオンディーズが故障で回避し、サトノダイヤモンドにとっては前哨戦としては非常に楽なメンバー構成となった。芝外回り2400Mで行われる神戸新聞杯。ごまかしのきかない完全な実力勝負。皐月賞、ダービーと連続で先着したエアスピネルとも完全に勝負づけは済んだ印象。これといった強敵はいない。いるとしたらサトノダイヤモンド自身だろう。慢心なく普通に回ってくれば、勝つ確率はかなり大きい。
サトノダイヤモンド陣営は1着賞金5200万円がどうしても欲しい事情がある。本賞金は足りているし、別に前哨戦なんだから、1着にこだわらなくても・・・そう思う人が大半。ところが、実はサトノダイヤモンドの馬主・里見治氏が10億円超とも言われる追徴課税を支払う事になってしまった。セガサミーというモンスター企業の会長兼社長に君臨する里見治氏にしてみれば多少痛いといった金額だろう。その年収は相当なもの。
里見治氏の毎年のセレクトセールでの購入馬の取引金額をみれば全てを物語っている。追徴課税の税金は当然納めなければいけない。10億円は余りにも大きく、過少申告税を取られてしまったのも痛い。しかし、それを払っても十分裕福な生活が出来るポジションにいる。しかし、サトノダイヤモンドで賞金を荒稼ぎ出来るならそれに越した事はない。神戸新聞杯は完全な1強ムード。競馬ファンからみたら堅い決着なのか?と思いがちだが、頭固ければ紐薄し。先週のローズステークスではシンハライトは断然の1番人気に応えたが、2着には11番人気クロスコミアが最後の最後まで逃げ粘り2着。馬連7430円の高配当決着となった。セントライト記念は1~3番人気によるガチガチの決着になったが、1強の場合はこの様なケースになるということも覚えておいたほうが良いだろう。