2020年の中央競馬もいよいよラスト2週間となりました。今週は、先週の2歳牝馬の阪神JFに続き、2歳牡馬チャンピオン決定戦、朝日フューチュリティが行われます。

先週の阪神JFは1番人気のソダシが見事人気に応えて優勝しましたが、今週は打って変わって1番人気がどの馬になるのかさえ難しい、大混戦模様となっています。

そんな中で今回最大に注目しているのは、キズナ産駒のバスラットレオンです。バスレットレオンは、新馬戦を快勝した後、札幌2歳で1番人気に推され、ソダシ、ユーバーレーベンの牝馬2頭に差されての3着となり、2か月の休養後、前走阪神競馬場で行われた京都2歳Sで6着からの参戦となりました。

メンバーの前走成績を見てみますと、1着馬が9頭、2着馬が2頭、3着馬が2頭、そして4～6着馬が1頭ずつ、それ以下はなし。掲示板内に好走した馬は15頭と多く、その中で一番着順が悪く唯一掲示板を外しているのが、バスラットレオンです。

前走で直線伸びを欠いたのはプラス20kgの馬体増が原因だった可能性もあり、今回は調教後の馬体重が前走時よりもマイナス2kgの480kgということで、馬体を絞ってきました。最終追いでは坂路で4F53.6－1F11.9と鋭い末脚を披露しました。

脚質的には先行タイプではありますが、新馬戦の時にはスロー逃げをし札幌の洋芝で33.6秒という上りをマークしているように、切れ味を秘めた馬でもあります。先行しながらも速い脚が使える強みがあり、札幌2歳ではソダシやユーバーレーベンにマークされ、つつかれながらも3着は死守しました。

前走は休み明けのプラス20㎏と万全ではなかったですが、馬体重も絞れて状態も上がっており、一叩きされた上積みが期待できるここは巻き返すチャンスは十分ありそうです。

手綱を握るのは関西の若手ホープ・坂井瑠星騎手。今年はG1での騎乗も多く、NHKマイルCや秋華賞で4着に来るなどG1勝利に着々と近づいています。強い馬で挑める今回の朝日杯FSはG1初勝利の大きなチャンスと言って良いでしょう。

ということで今年の朝日杯FSは、バスラットレオンが前走の巻き返しを果たしてG1初制覇を果たすと予想し、同馬を中心視した馬券で勝負したいと思います。