【神戸新聞杯2016予想】ナムラシングン、皐月賞のリベンジなるか?

秋の牡馬クラシックの西のトライアル、神戸新聞杯がいよいよ今週阪神で開催される。先週東のトライアルのセントライト記念では皐月賞馬ディーマジェスティが快勝した。やはり春の実績馬が強いなという印象を感じたが、この神戸新聞杯にも春の実績馬であるサトノダイヤモンドとエアスピネルが出走してきた。

実績的にはこの2頭が抜けているのは明らか。しかしそこは休み明け、他の馬にもチャンスは十分あるかもしれない。

皐月賞7着のナムラシングン、十分逆転は可能

現在レース分析班が注目している狙い目の馬はナムラシングンだ。前走夏開催の小倉競馬場で行われた1000万特別戦を快勝してきた。重賞の実績は皐月賞での7着が最高着順。皐月賞では単純に相手が強かったという印象で、ナムラシングン自体の走りは決して悪い内容ではなかった。3コーナーでサトノダイヤモンドの外から勝負に出ていき、いい脚を使ってエアスピネル、サトノダイヤモンドの外から並びかけていった。結果的には2強の強さに及ばなかったが、リオンディーズが寄れたことによる不利や、前半が速かったことで後半の脚が伸びなかったと見ており、展開と条件次第では今回十分逆転は可能と見ている。

2400m未経験も、不安よりも楽しみの方が大きい一頭

2400mという距離についてだが、ダービー組が同距離を経験している分ダービー組が有利にも見える。しかし休み明けの不利というのもそれなりに大きいだろう。先週セントライト記念でディーマジェスティが快勝したことで春の実績馬にますます人気が集まりそうだし、馬券的には同距離未経験のナムラシングンはおいしくなる。

皐月賞ではペースも速かったので、前走の条件戦で見せたように前半ゆったり入れば長く脚を使える。それで後半の脚のポテンシャルもあるので距離延長はプラスに働きそうだ。休み明けの前走をしっかりと勝っており、サトノダイヤモンドとエアスピネルが緩めの仕上げなら一回使ってきた強みのあるナムラシングンにもアタマを狙えるチャンスは十分ある。

今回の2強と言われるサトノダイヤモンドとエアスピネルは確かに強いが、成長したこの馬ならあるいはとも期待している。この一戦でどういう末脚を見せてくれるのか、不安よりも楽しみの方が大きい一頭と言えるだろう。