今週は古馬の秋中距離GⅠ戦線へ向けての第一歩と言えるオールカマーが行われます。オールカマーと言えば、英語で「all comers」と書き、参加者全員と言う意味で→外国の馬も地方の馬もみんな来てって感じの名物レースでした。
「でした」と言ったのも、おそらくもう10年以上は外国馬も地方の馬も出走していないのです。これは非常に残念です。地方の馬も血統的にレベルが上がってきていると思われるだけに、もっと地方の馬がチャレンジしやすい環境をJRAは整えるべきだと思います。競馬の発展は地方と一緒に活性化しないとないと思うんですけどね~。
そんな実は競馬文化にとって大事なレース、オールカマーは中山2200mで行われます。先週3歳馬のセントライト記念が行われ、唯一のGⅠ馬ディーマジェスティが快勝しました。さすがGⅠ馬は違うと思わせたものです。オールカマーもやはりGⅠ馬が強そうだという前評判で、中でもディーマジェスティを導いた蛯名騎手の乗る、宝塚記念で牡馬達を一蹴したマリアライトが抜けた感じです。次いで昨年の有馬記念を制したゴールドアクターがやはりGⅠ馬の底力期待で2番手評価となっています。
しかし、それ以上に注目しているのがショウナンバッハです。ショウナンバッハは、ここ5走で最高着順が9着、うち4戦が二ケタ着順と大敗が続いているのですが、鞍上が戸崎騎手です。戸崎騎手と言えば、2013年大井競馬から中央競馬に転籍した騎手で、どんどん勝ち星を重ねてきたトップジョッキーで今年も先週までで140勝とリーディング争いでトップを快走しています。さらに先週まで重賞10連続連対中という凄すぎる記録を更新中ということでノリに乗っている騎手なのです。
この戸崎騎手が乗れば今なら馬も走っちゃう!って感じですが、実はそれだけで推しているわけでもなく、今年同じく中山2200mで行われたAJCCでも、戸崎騎手とショウナンバッハのコンビで3着に食い込んでいるのです。
ショウナンバッハはそれ以来、先ほどのほぼ二ケタ着順となっていくだけに相性がいいのかもしれないのです。これまでの10戦、戸崎騎手が乗ってきた馬と比べると近走成績が劣るショウナンバッハですが、AJCCの時の好走と相性を思い出せば、『神ってる』騎乗が続いている戸崎騎手とのコンビで激走もありうるのです。
ただ、それにしてもマリアライト・ゴールドアクターの2枚の壁は分厚いでしょう。AJCC同様3着かもしれません。そうなると戸崎騎手の記録はとぎれてしまいますが、ショウナンバッハは3着なら馬券圏内ということですから美味しい馬券になることは間違いないでしょう。
ひとまず戸崎騎手の11連続重賞連対を期待しつつ、ワイドで買っておき、ショウナンバッハの激走を待ちたいと思います。