コリアカップ・コリアスプリントについて以前書きましたが、ファンにとってのコリアカップと言えば「海外G1を日本馬のワンツーフィニッシュで決めた!」と考えている方が多いと思います。私ももちろんその中の一人です。
結果こそその通りなのですが、まさかの大波乱がありました。競馬を継続的に観戦される方ならば誰しも知っているでしょう、本賞金の加算について問題があったようです。国内のGⅠと海外のGⅠでは取扱が変わるのだろうということは想像に難くはありません。
問題は、コリアカップがそもそも重賞扱いすらできないということが判明した点。実質「オープンレース」扱いということになり、2着のクリノスターオーには本賞金が加算されないことになりました。一方で、コリアスプリントは規定どおり日本のGⅡ扱いとして認めるとのこと。
なぜこのような事態になったのか?
JRAは格付けにおいて、インターナショナル・カタロギング・スタンダーズを目安としています。その中の韓国のレース一覧にコリアスプリントはGⅠの記載がありましたが、コリアカップは見当たりません(※)。インターナショナル・カタロギング・スタンダーズ基準で見て、日本の分類にあてはめるならば、オープンレースだったということになります。
国際GⅠで2着となり、陣営のブログを見ると本賞金も加算されると見込んでいただけに肩を落とす話。
日本のダート重賞は出走するだけでも大変な激戦区。はるばる韓国まで行って加算がされない、しかもレース後になってから判明というのは、陣営からすれば気の毒以上の問題になります。
これがルールなのであれば仕方がないのですが、このわかりにくい格付けはどこかに問題があるとしか思えません。コリアスプリントがGⅠとして認められている以上、より格の高い(とされている)コリアカップも難しいことではないかと思います。
また、同様の問題が他にもありうるかと思いますので、海外遠征の際に注意して置かなければいけない点がまた一つ増えましたね。