美浦の苦労人といえばやはり柴田大知騎手。マイネルホウオウでのNHKマイルカップ制覇後のインタビューはまさに号泣といっていいシーンで、感動を呼びました。
それに対して栗東の苦労人といえば、わたしはこの人だと思いますね。酒井学騎手です。ニホンピロの馬主さんからの支えがなかったら、いまごろ引退していてもおかしくなかったかもしれない苦境に立たされた時期もありました。
そんな酒井騎手も有力なお手馬ハクサンムーンが引退し、なんとかオープンで活躍する馬をほかにもゲットしておきたいところ。そんな中、美浦所属馬でハクサンムーンの後継とも言える馬が現れたので今回ご紹介します。今週日曜京都のメインレース・オパールステークスに出走予定のナックビーナス。父はダイワメジャー、母の父がモアザンレディの3歳牝馬ということで短距離馬というのもうなずけます。
酒井騎手がこの馬に初めて騎乗したのが今年5月に行われた3歳オープンの葵S。テン乗りながらもそつなく先行して抜け出し勝利。キーンランドカップでも9番人気ながら5着と、着実に力をつけています。
今回は強力な先行馬として昨年のセントウルSの勝ち馬・アクティブミノル、先行策も考えられますが前走のような後方待機からの末脚も怖いオウノミチも登録していますが、ハンデ戦・3歳牝馬で最軽量の51kgということもあり多少恵まれているかもしれません。
今年のスプリント路線はビッグアーサー1強かと思いきや、結局混戦ともいえる結果ともなっていますので、来年にはこの馬が主役を張るチャンスも十二分にあります。そのためにも今回は相手が強いとはいえ掲示板とはいわず、ぜひ1着で陣営にアピールしてもらいたいものです。