10月は30度を超える真夏日が2度も訪れ、相変わらず不安定な天候が続く日本だが、日中の暑さは相変わらずながら夜の風にふと秋の気配が感じられる今日このごろ。
さて、秋競馬は天皇賞秋とマイルチャンピオンシップを狙うメンバーが集う毎日王冠が今週末東京で開催。ここ10年の結果を見てみると、2010年に出走馬10頭中3頭しか出走していなかった3歳馬がワンツーとなり、2012年に至っては出走馬16頭中2頭しかいなかった3歳馬でワンツーとなるなど、近年は3歳馬が強いレースとなっている。
しかし今年は出走馬に3歳馬は不在。若い馬が活躍するならより若い4歳馬がねらい目と言ってもいいか。となれば4歳馬のルージュバックとアンビシャスの2頭が注目となる。
ここは叩き台のルージュバック、プラス材料の多いアンビシャスに巻き返し期待
牝馬のルージュバックの前走はエプソムカップで牡馬陣をなぎ倒しての復活Vを果たした。良い流れで挑めるが、あくまで目標は次のG1。牡馬の一線級相手とやり合って勝つには相当ここに力を入れないと難しいだろう。おそらく今回は叩き台の意味合いが強い。
一方アンビシャスは3番人気に推された宝塚記念で16着と惨敗。しかし今回は得意の距離に戻って鞍上も強化。前走の内容からもルージュバックが1番人気の最有力候補だが、危ないと感じるならアンビシャスから狙ってもよい。
アンビシャスは2走前の1800mの大阪杯で優勝。スローで掛かった一面も見せたが、それでもキタサンブラックを見ながらの2列目外とこれまでにないポジションを取っていき、コントロールしながら番手で進めて最後はしぶとく伸びてしっかり捕らえてねじ伏せた。
宝塚記念でもこの戦法で好位から進めていくも、レースは結果的にハイペースで脚をかなり使わされてしまった。今度は逆にキタサンブラック以外の先行馬は壊滅だった。前走の負けで人気が落ちるなら嬉しい。
開幕週の東京、前目で積極的な競馬に期待したい!
東京の毎日王冠の場合もやはりポジション取りが重要となってくるだろう。前走は2200mという距離で速い流れに前目でついていき、折り合いを欠いてしまった。惨敗はしたが今回後ろから届ききるほどメンバーもコースも甘くない。今週は開幕週だし、やはり前目でいかなければ届かない。アンビシャスの枠番は6枠7番。欲を言えばもう少し内目が良かったが、前へ出ていきある程度流れる中でなんとか壁をつくって進めることができれば好勝負できるだろう。
鞍上はこれまで4回騎乗して3勝2着1回と連対率100%のC.ルメール騎手。近2戦で手綱を握っていた横山典弘騎手からの乗り替わりとなるが、ペース判断と折り合いが抜群に巧いルメール騎手なら信頼度は増す。
アンビシャスは昨年の毎日王冠は出遅れて最後方からの競馬で6着。直線ではもうひと伸び欲しかった昨年の惜敗から1年、果たして昨年以上の結果を導くことができるか。
※「記事内容の訂正とお詫び」
当記事におきまして、競走馬アンビシャスの着順成績に誤りがありました。ここに訂正させていただきます。
(誤)【毎日王冠2016予想】昨年6着のアンビシャス、今年はプラス材料多い。
後方気味の中団から好位に上がっていっての3着。
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(正)【毎日王冠2016予想】昨年3着のアンビシャス、今年はプラス材料多い。
出遅れて最後方からの競馬で6着。