秋の天皇賞、ジャパンカップ、有馬記念と続く、古馬中長距離のGⅠ戦線の始まりと言える京都大賞典。なのに出走頭数10頭のみというのは、非常に寂しい。昨年も10頭のみということからも、条件的に見直していく時期になっているのではないでしょうか?
ただ10頭と言っても、GⅠ2勝のキタサンブラックとラブリーデイの2頭にGⅠで上位をにぎわす力のあるラストインパクト、アドマイヤデウス、サウンズオブアースらに加え、長距離重賞で活躍しているヒットザターゲット、タマモベストプレイなど、それなりに揃ったメンバーにはなりました。
この中で注目なのは、2013年の京都大賞典で単勝166.2倍の万馬券で勝利したヒットザターゲットでしょう。この馬は、とにかく条件が合えば走る!というタイプのようで目黒記念では11番人気で勝利した翌年、8番人気で3着と好走しているように、ムラ駆けながらもその駆ける最大の要素が条件が合うことのようです。
となれば、一度好走しているレースは、条件が合っている可能性が高いだけに2013年に勝っている京都大賞典では構想する確率も比例して上がってくるのです。しかも、ムラ駆けも典型的なムラ駆けで、連続好走した目黒記念の前のレースは、11着、13着とともに2ケタ着順でした。前走が大負けしても条件さえ合えば走ってしまうのがヒットザターゲットなのです。
今年は前走札幌記念で10着と大敗していますが、だから走らないとは言い切れない馬でもあるのです。だからこそ、好走した時には高配当となるのでしょう。それだけに、好走のタイミングを当てることが出来れば、結構な高配当をゲットできるのです。
今年の京都大賞典は、10頭という少頭数で配当妙味はかなり少ないレースとなってしまいました。それでもヒットザターゲットの好走の条件に合う可能性の十分ある今回、2013年の再来で激走してくれる可能性は十分あると言えます。
少頭数のレースは、馬券を楽しむレースから見るレースとなりがちですが、今回の京都大賞典は馬券を楽しむレースになるかもしれません、そのカギはヒットザターゲットにあるのです。