今週末の東京土曜メインは牝馬の重賞、府中牝馬ステークス(G2)が開催。2011年にG2に格上げされてから早6年、秋の牝馬G1エリザベス女王杯の前哨戦としてますます注目度が高くなってきた。
今年もエリザベス女王杯を目指す猛者が揃ったが、中でも注目したいのは今年で府中牝馬Sに3度目の出走となるスマートレイアーだ。G1戦以外大崩れがなく、一昨年と昨年の同競走では2年連続で2着。今年こそ1着を目指す。
今年は脚質にも幅が出た。3度目の正直なるか?
スマートレイアーは重賞3勝の実績馬(阪神牝馬S2勝・東京新聞杯1勝)。東京新聞杯、阪神牝馬Sと今年の春は連勝し、その後挑んだヴィクトリアマイルは3番人気の4着だった。距離の融通は利くタイプなので、ここを使ってエリザベス女王杯へ向かい、悲願のG1制覇達成を虎視眈々と狙う。
今年で6歳となるがまだ成長しており、とくに今年は脚質に幅が出ており大きく成長した。以前は後方一気を得意としていたが、今では好スタートからハナを奪いそのまま逃げ切る競馬スタイルも板についてきた。追い込み馬が一転して逃げ馬である。これには、他馬のジョッキーも思わず幻惑されてしまうだろう。
かなり力をつけ今が円熟期とも言えるスマートレイアー。逃げても良し、追い込んでも良し。鞍上の意のままに脚質を操る事が出来る。今年の阪神牝馬SではG1・2勝のミッキークィーンにも勝っており良い流れでここまで来ている。前走のヴィクトリアマイルでは約1年ぶりに主戦騎手だった武豊騎手に手綱が戻り、久しぶりのコンビ復活となった。府中牝馬Sは過去に2度出走しているが、実は武豊騎手で挑むのは今年が初めて。成長したスマートレイアーで一味違った走りを見せてくれるか。2度あることは3度あるとも言うが、3度目の正直であってほしいものだ。