成長著しいウインガニオン。今でこそ3連勝でオープンまで駆け上がったが、1000万に昇級してからしばらく頭打ちの状態が続いていた。このまま競走馬登録抹消か?連勝が始める前の一戦・六波羅特別ではしんがり負けを喫している。もはやここまでか・・・。誰もがそう思った所から快進撃が始まる。国分寺特別ではクラス編成で降級の一戦だったが9番人気。新馬戦で3着に持ってきた柴田大知騎手が手綱を取り、絶妙なペース配分で逃げ切り勝ちを決めた。これで取り敢えず現役続行が確定し、関係者は胸を撫でおろした。
特にクラブ馬の為、出資者の喜びは大きかった。続く有松特別では、和田騎手とコンビを組み再び逃亡劇を決めた。これで連勝。同条件で1年足踏みし、六波羅特別ではシンガリ負けしたのが信じられない復活劇。そして、前走新潟日報賞では津村騎手とコンビを組み、三度逃走劇。今度は2着馬・アルマエルナトに2馬身以上の差をつける圧巻の逃げ切り勝ち。そしていよいよオープンに駒を進めてきた。この3連勝中、ウインガニオンは1度も人気になっていない。9番人気・6番人気・6番人気最初の国分寺特別は分かる。前走がシンガリ負け。嫌う要素は多い。その後の有松特別・新潟日報賞はもう少し人気が出てもおかしくない。逃げと言うスキルを完全に身に着けたウインガニオンが4連勝をかけて信越ステークスに挑む。流石にオープンになり相手も大分強化されるが、今の勢いなら4連勝でこのレースを勝っても何らおかしくない。