これまで9戦していて1番人気は1度もなし、人気になりにくいタイプだが忘れたころに激走するのがウインファビラスだ。
最初の激走は夏の新潟2歳Sで、福島1800mの未勝利戦を勝ち上がったばかりの12番人気ながらロードクエストの2着を確保。観衆をアッと言わせた。その実績から5番人気まで支持された次走のアルテミスSは人気通りの5着に敗れる。この5着で新潟2歳Sはフロックだったのかとファンに思わせたが、大舞台のGⅠ阪神JFで10番人気ながらまたもや2着して2度目の激走。ステイゴールド産駒らしい意外性を秘めたこういうタイプの馬はファン泣かせだが、どこで激走するかわからない魅力を持っているのは確かなので完全に無印にはしにくい。
ただ、2016年は4戦していずれも着外とめぼしい実績を残せていない。特に桜花賞以降は勝ち馬から1秒以上はなされて負けているため、秋華賞で急上昇を望むのはさすがに酷といえる。それでも、新潟2歳S以降常に重賞を走っているので、クラス慣れしているのは大きな強みだ。秋華賞は乱ペースになることも少なくないので、展開が紛れれば自然体の走りでスルリと3度目の激走をすることもあり得ると忘れないようにしておきたい。