安田記念、フェブラリーSと、東京コースの芝・ダートG1を制するなど活躍したモズアスコットは、昨年のチャンピオンズカップ5着を最後に引退し、新ひだか町のアロースタッドで種牡馬入りを果たしました。
日本では貴重なフランケルの後継種牡馬としての立場もありますが、引退レースとなったチャンピオンズカップでは上がり3ハロンでメンバー最速を記録しており、スピード重視になりつつある最近の馬産界にとっては種付けしたい魅力があふれた1頭といえます。
優れた瞬発力をはじめ、芝、ダートともに結果を出しているだけに生産者サイドとしても需要がかなりありそうで、日高を代表する種牡馬に今後成長する可能性もあります。
同じく芝・ダートG1を制したアドマイヤドンの直仔で、母系にはインティライミやサンバレンティンといった活躍馬がいるアルバートも、北海道新冠町の優駿SSで種牡馬入りしました。
ステイヤーズSの申し子といえるくらいの長距離砲で、昨年9歳での引退となりましたが、息の長い活躍のおかげでG1未制覇ながら4億円を超える賞金を獲得しました。
G1こそ勝てなかったものの、芝の中距離でも結果を出していたことから、距離適性の幅は競馬ファンのイメージより広いものとなるかもしれません。
フランケル、アドマイヤドンともに今の日本ではインブリードを気にせず配合しやすい血統背景の持ち主であり、現段階では種付け料もそれほど高額にならないであろうことが予想され、配合相手は意外と多く集まるかもしれず、来年の産駒の誕生が今から楽しみになってきますね。