菊花賞の週に行われていた京都芝1800mの新馬戦は「伝説の新馬戦」と呼ばれました。今では1ハロン延長され2000mになっていますが、やはり大物は秋口から寒い時期にかけて出てくる、というイメージはいまだにあります。
そんな新馬戦にPOGでも大人気のトゥザクラウン(父キングカメハメハ・母トゥザヴィクトリー)が登場します。4世代連続でキングカメハメハを種付けしています。兄・姉ともにクラシックで3着以内までは届きますが、戴冠まではいたっていないだけに、この馬名にはなおさら重みが感じられます。鞍上には関西リーディング快走中のルメール騎手を確保。馬主のキャロットファームはシンハライトの屈腱炎での戦線離脱やリオンディーズの電撃引退など、暗いニュースが続きましたが層の厚さを感じせます。
530キロを超える雄大な馬体を誇り、8月10日にゲート試験は合格しましたがいったん放牧に出されました。9月28日にトレセンに戻り坂路で追いきっているんですが指揮官のジャッジは「まだまだという感じですね」というもの。大型馬だけに多少仕上がるのに時間はかかるのかもしれませんが、何せこの血統で厩舎も栗東・池江厩舎となれば期待は高まります。
「伝説の新馬戦にしますよ」と頼もしいコメントも飛び出していますが、伝説にするためには相手もハイレベルでなければいけません。「トゥザクラウンが出るなら他のレースに・・・」なんて弱気なことはいわず、むしろ「初戦で倒してやる!」くらいの意気込みで参戦してくれるであろう他厩舎からの猛者の参戦が今から待ち遠しい限りです。