いよいよ3歳牝馬クラシックの最終戦、秋華賞が行われます。オークス馬シンハライトの回避は残念でしたが、桜花賞馬のジュエラーをはじめ、オークス3着のビッシュ、桜花賞とオークスともに7着のレッドアヴァンセ、そしてトライアルの紫苑ステークスの掲示板1~5着までの馬がすべて出走するなど、粒揃いのメンバーが集まったと言えそうです。
その中で私が一番注目しているのがパーシーズベストです。パーシーズベストは紫苑ステークスで権利が取れず抽選での出走となった訳なのですが、その紫苑ステークスでは道中ほぼ最後方の位置取りから3コーナー、4コーナーと少しずつ追い上げをしてハナ差で4着に終わりました。そのために秋華賞の権利が取れずに抽選となった訳なのですが、息の長い末脚は中山競馬場よりは直線の長い京都競馬場の方が合うのでは?と密かに思っていました。
そのパーシーズベストが抽選を突破し、しかも鞍上がルメール騎手に決まったのですから、厩舎側も勝負をかけてきたという感触があります。そのルメール騎手もこの馬のデビュー2戦目に乗っていますので、単なる乗り替わりではありません。柴山騎手でもチャンスは十分あったと思いますが、今シーズンの成績だけ比較しても、勝率7.4%、連帯率15.2%の騎手から勝率24.8%、連帯率38.2%の騎手に変わるのですからそれだけチャンスアップしたとも言ってもいいでしょう。
さらにパーシーズベストの厩舎は石坂正厩舎です。今回残念ながら回避したシンハライトの厩舎なのです。残念ながらも出走を回避したシンハライトに変わって、抽選で入ったのが同厩舎のパーシーズベストだったのですから、厩舎側にとってももう一度!とチャンスを得たのです。
パーシーズベストは、前走紫苑ステークスが初めての重賞でした。重賞経験は、春の有力馬には劣りますが、デビュー以来7戦して掲示板を外したことは1回もないと言う安定感があるのです。初重賞の前走も、ハナ差の4着と相手が強くなっても安定した走りが出来ることを証明したのです。相手はさらに強くなる秋華賞ですが、それを凌駕する安定感で春の有力馬達に勝利する可能性は人気ほどは低くないではないでしょうか?一気に勝利してしまう可能性も結構あるのではと思っています。
抽選を突破したパーシーズベストが同厩舎シンハライトに変わってこの秋華賞を勝利するかもしれませんよ!