今週日曜の中山メインで開催のアメリカジョッキークラブカップは、前後に牝馬限定重賞があるためか牝馬の参戦が珍しい重賞でもありますが、今年は紅一点ステイゴールド産駒の4歳馬・ウインマリリンが登録してきました。
フルゲート17頭に登録17頭となった今回は全頭出走可能となっていますが、オークスで三冠馬デアリングタクトの2着に食い込んだ実績馬が牡馬相手にどこまでやれるか、世代間レベルや牝馬・牡馬のレベルを測る意味でも試金石となる一戦です。
中山コースはデビュー当初に走っており得意としていますが、ビッグレースでは走ったことがなく、中山での唯一の敗戦となったのが昨年の若竹賞と牡馬相手だったことなどが馬券検討の上では不安材料となります。
今回有力視されているアリストテレスやヴェルトライゼンデ、サトノフラッグなどはいずれも同世代で、クラシック戦線で好成績を収めてきた牡馬たちです。
有利となる点は紅一点ということで1頭だけ53.0kgの軽量で出走する点、そして主戦の横山武史騎手が引き続き騎乗予定という点も強みです。
今回はタガノディアマンテ、ジャコマルあたりがハナを主張しそうですが、有力どころが後ろに集まりそうなだけに、スムーズに2,3番手につけられれば展開が向く可能性もあります。
過去10年のデータをみても、3着以内に牝馬が食い込んだことがないレースだけに、愛知杯や京都牝馬Sなど、牝馬限定戦がある中、あえて牡馬相手のG2にぶつけてきた陣営の意気込みも加味して狙ってみたいところですね。