2200mのエリザベス女王杯と1600mマイルチャンピオンシップを狙う牝馬達が揃う、牝馬限定の1800mで行われる府中牝馬ステークス。
それぞれの路線を狙う馬達にとってちょうどいい距離であるがゆえに、予想する我々や、陣営・馬たちにとってもペースが読みにくいレースになっています。
過去10年を見ても、中距離路線、マイル路線の馬が絡み合うように上位に来ていますし、10番人気以下の馬も2勝し、2, 3着にそれぞれ1頭ずつ絡んできて荒れ模様の結果にもなっています。
今年もエリザベス女王杯を狙っているシャルール、シュンドルボンらに対して、マイルチャンピオンを狙っているスマートレイアー、クイーンズリング、マジックタイムなど重賞常連達が出走してきました。メンバー的にも難解な構成ですが、注目なのはアスカビレンです。アスカビレンは、前走で1600万を勝ったばかりという出走馬唯一オープンに昇級したての馬です。
近走の実績は、さすがに重賞の常連達には劣るものがあるのですが、現在4歳のアスカビレンのこれまでの戦績をたどると、3歳時にチューリップ賞に出走し5着、フローラステークスに出走し8着、そしてGⅠ秋華賞に出走して7着と案外好走しているのです。特に秋華賞は、勝ったミッキークイーンや今回府中牝馬ステークスにも出走するクイーンズリングとはわずか0.3秒差だったのですから、能力は重賞クラスであることは証明済なのです。
さらに、今回1000万と1600万と連勝している勢いもあります。他の出走馬は、過去2戦で重賞を勝ったり好走している馬はいるものの連続して馬券圏内に入った馬はアスカビレンしかいないのです。しかも前々走1000万では上り32秒台の末脚を発揮していますし、前走の1600万は古馬の牡馬達やハンデ戦で軽ハンデの馬も出走する中、上り最速をマークしているように、条件クラスの勝利でも中身はかなり濃いレースを勝ちあがってきているのです。
ということで、府中牝馬ステークスは、連勝中のアスカビレンが重賞常連馬達を尻目に好走、快走してくれるでしょう!