【AJCC予想2021】2200mでこそのナイママ、柴田大騎手とのコンビ復活で親子制覇へ

今週の中山競馬場のメインレースは、春の天皇賞、大阪杯などのG1路線を目指す馬が集結するアメリカジョッキークラブカップです。今年は、G1馬の出走はありませんが、昨年の菊花賞でコントレイルと大激戦の2着を演じたアリストテレスを中心に、同じ菊花賞で3着のサトノフラッグ、昨年のオークスでデアリングタクトの2着だったウインマリリン、昨年のダービー3着馬ヴェルトライゼンデといずれもクラシックで上位に来ている4頭の4歳馬をはじめ、4歳時に皐月賞3着があるジェネラーレウーノ、昨年の宝塚記念3着のモズベッロ、昨年の2着馬で2歳時にはG1ホープフルステークスで3着だったステイフィーリッシュなど古馬陣もG1でも上位に食い込んだ実績のある馬が、結構揃ったようになかなかのハイレベルなメンバーとなりました。

その中でも注目しているのは、ダノンバラード産駒の5歳馬ナイママです。ナイママは、北海道競馬出身で、4歳時にはクラシック3戦全てに出走した実績を持っています。クラシック3戦は、10着、13着、14着といずれも二桁着順に終わっています。ただ、運悪くというかいつも外過ぎる枠でのものでした。

厩舎側も馬主さんも恐らく枠がもっと内であれば違った結果だったと思ったに違いありません。3戦とも騎乗した柴田大知騎手にとっても苦しい競馬を強いられました。その柴田大知と今回実に9戦ぶりのコンビ復活になります。あの雪辱を果たすのは、まさに今回かもしれません。

ナイママ自身、菊花賞の後11戦して3勝クラスの1勝のみとクラシック皆勤した馬としては振るわない成績なのですが、前走は久々の重賞チャレンジカップに出走し、勝馬から0.7秒差の6着。今回も出走するジェネラーレウーノとは0.1秒差と復調気配を感じさせてくれました。そんな状態で今回久々の柴田騎手とのコンビ復活ですから上積みも大いにありそうです。

ナイママの父ダノンバラードは、G1馬ではありませんが、2200mの宝塚記念で2着の実績がありますし、2013年のアメリカジョッキークラブカップを制しています。この2200mの距離は一番得意としていました。ナイママもこれまでの重賞で一番いいレースをしていたのが、京都2200mで行われた京都新聞杯の4着でした。ナイママ自身も父同様に2200mへの適性があるはずです。

ということで、G1上位に来ている馬が多数揃ったアメリカジョッキークラブカップですが、復調気配でクラシック3戦を一緒に臨んで悔しい思いをした柴田大知騎手とのコンビ復活となるナイママが、父ダノンバラードの制したこの舞台で、親子制覇を果たしてくれることに期待して応援したいと思います。