ケイアイノーテック豪州移籍、全兄に続く活躍に期待

2018年NHKマイルカップで勝利したのが藤岡佑介騎手に待望の中央G1初勝利をプレゼントしたディープインパクト産駒のケイアイノーテックでした。地方ではサマーウインドなどで活躍を見せていた藤岡佑介騎手ですが、弟の康太騎手がジョーカプチーノで先にG1を制しており、ようやくといえる初勝利となりました。

騎乗予定だった武豊騎手が騎乗停止となり代役として挑んだ一戦でしたが、後方待機から末脚爆発でギベオン、レッドヴェイロンとの接戦を制して見事勝利を飾りました。

その後は期待どおりの活躍とまではいかず、芝2000mやダート路線を試すなど試行錯誤が続いていましたが、今年に入りオーストラリアで新たなスタートを切ることになりました。国内では京都金杯15着が最後となってしまったのが残念ではありますが、JRAでの通算成績は24戦3勝で、総獲得賞金は2億1660万円となっています。

ディープインパクトの血を世界に広める意味でも現地での種牡馬入りも期待されるところですが、オーストラリア行きのきっかけとなったのは、現地で活躍している全兄フィアースインパクトの存在が大きいのではないでしょうか。

オーストラリアのスミス厩舎が管理しているフィアースインパクトは、2018年はG3を勝つのがやっとという戦績でしたが、2019年に入りトゥーラックハンデ、カンタラSと芝マイルのG1を連勝しており、同じくマイル適性の高いケイアイノーテックも現地との相性を買われての移籍に思われます。

予定では今月9日に検疫入りし、15日に出国予定とのことで、現地での競走生活のみならず、その後の活躍も期待して応援したいところですね。