この春は4戦したフルーキー。1度も勝つ事は出来ず、中山金杯3着・中山記念4着・新潟大賞典2着・エプソムカップ2着と善戦ホースで終わってしまったが、着実に力はつけている。
そして今週が秋初戦となる富士ステークス。狙うはマイルチャンピオンシップ。本番前に善戦ホースは卒業したい。春は右回り・左回り、ローカルコース全てで馬券対象圏内、あと1歩の所まできている。もしかしたら、エプソムCの後を少し無理して夏のローカル重賞を使えば勝てたかも知れない。しかし、秋にフレッシュな状態で挑む選択を選んだのはやはり勝てる厩舎。角居調教師の判断は正しい選択になる可能性が高い。
今年の富士SはGⅢのメンバーにしてはかなりの好面子が顔を揃えた。皐月賞馬イスラボニータは昨年のマイルCSで3着に入るなどマイル適正は高い。前走、中山の京成杯AHを桁違いの豪脚で快勝したロードクエスト。 フルーキーにとって当面の相手はこの2頭だろう。今回はこの2頭も勿論だが、全ての馬を打ち負かしたい。春の最終戦となったエプソムCでは、のちに毎日王冠も制し、天皇賞・秋でも上位人気確実なルージュバックの2着。ここからどれだけの上積みがあるかが勝負のカギになってくる。昨年の秋初戦ポートアイランドSは休み明けでも優勝しており鉄砲は利くタイプ。11カ月の長期休養明けでも快勝しているように休み明けは敗戦の言い訳にはならない。富士Sで弱音を吐くようでは本番のマイルCSではとてもじゃないが通用しない。今こそ、一皮むける時だ。