今週土曜日、中京10レースに組まれている3歳牝馬限定のリステッドレース・エルフィンステークスは、昨年牝馬で史上初の無敗の三冠達成を遂げたデアリングタクトが桜花賞へのステップとして使用したレースです。
例年は京都競馬場での開催のため、昨年までのデータが参考になるのかは難しいところですが、過去5年のデータを見ると、前走で掲示板を外していた馬の勝利がなく、連続好走する傾向が見られます。
今年の登録馬でみると母にジェンティルドンナをもつモーリス産駒のジェラルディーナや、前走のフェアリーSで6着と善戦しているタイニーロマンス、そしてここ2戦で二桁着順が続いているリオンディーズ産駒のナムラメーテルあたりにとっては厳しいデータとなっていあmす。
今年の登録メンバーで注目したいのは、デビュー戦から最後方といえる位置取りで競馬をしており、4コーナーでも12番手という厳しい展開ながら終わってみたら楽勝を演じたキングマン産駒のエリザベスタワーです。
栗東・高野厩舎の管理馬で、今回も武豊騎手が騎乗を予定しています。母のターフドンナはG1ドイツオークスの勝ち馬で、牝馬ながらデビュー戦は512キロと雄大な馬体を誇る1頭です。
社台レースホースの所有馬で、騎乗する武豊騎手としても、昨年のオークスで人気を背負ったデゼルの全妹のオヌールをデビュー戦で勝利に導いていることもあり、同じ勝負服でさらにクラシックに向けてお手馬の充実をはかっておきたいところでしょう。
過去には菊花賞のダンスインザダークや桜花賞のダンスインザムードなどの勝利もあり、武豊騎手と社台レースホースのタッグでクラシック参戦は最近ではなかなか見られないものの、再び脚光を浴びるかどうか、楽しみな1戦になりそうですね。