今週土曜日には、富士ステークスが行われます。頭数が11頭のみと非常に寂しい感じですが、それでも重賞勝ち馬が7頭おり中身の濃い好メンバーが揃いました。
ただ、今回の富士ステークスは7頭の重賞勝ち馬達を一蹴してブラックスピネルが初重賞を勝ち取るのでは?と思っています。
3歳馬ブラックスピネルは、重賞の最高着順が4着と今一歩の成績でクラシック路線に進めませんでした。しかも前走重賞ではなくオープン特別で1番人気に推されたものの4着と敗れています。重賞で通用しないばかりか、古馬相手にはオープンでも疑問がつくような成績に終わったのです。
しかし、その前走は上り最速を出しながらの4着だったのですが、ラストの直線で内の進路を取ったのが失敗で、当時の馬場は内が伸びず、多くの馬が外から脚を伸ばしていた特殊な馬場だったのです。位置取りの問題もあったと思いますが、騎手が失敗したということもあったため、前走の結果がブラックスピネルの能力という訳ではなかったのは明らかだったのです。
重賞ということで当然オープン特別以上に強いメンバーと闘うことになります。それでも、2歳時の萩ステークスではダービー6着のスマートオーディンや札幌記念でも3着と好走したレインボーラインを退けて勝っていますし、今年の若駒ステークスでは凱旋門にも出走したダービー馬マカヒキの3着に好走しているのです。それらメンバーは、古馬の重賞馬と比較してもそん色のない馬達なのです。
であれば、ブラックスピネルは、馬場状態も不利がない府中競馬場なら例え相手が古馬の重賞ウィナーであっても十分好走するだけの下地がありますし、一気に今回の富士ステークスで初重賞を勝ち取る可能性は十分と言えるのです。
今回は、初コンビとなる大野騎手が騎乗します。これまでブラックスピネルは若手のホープ松若騎手が主に騎乗し、その他はベテランの武豊騎手とルメール騎手が乗ってきました。中堅世代の騎手が乗ったことがないのですが、今回追える大野騎手と言うのは、500kgの馬体からも案外ピッタリ合うかもしれません。
そうなれば、意外な楽勝で初重賞ってことも十分あるでしょう。ブラックスピネル、頭で買いたいですね。