昨年の2歳女王となったソダシはその強さとは別に白毛という目立つ毛色を持つことでも注目が集まるファンの多い一頭です。
サラブレッドの毛色が競走能力に与える影響は未知数ですが、白毛馬の分母が少ないとは言えアルビノ故の体質の弱さというのはあるのか、ソダシが白毛馬で世界初のG1勝ち馬となりました。
サラブレッドの毛色には鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、栗毛、栃栗毛、芦毛、白毛の8種類があり、それぞれ皆さん好みの毛色というのはあるのではないでしょうか。毛色の大分類の中にも他には栗毛でなおかつたてがみ、尾毛がすすきの穂のように白くなっているのを尾花栗毛と呼びます。
2015年の京都金杯勝ち馬ウインフルブルームも美しい金髪が風になびいた尾花栗毛の一頭でした。
2017年12月に競走馬を引退し、現在は北海道恵庭市にある、すずらん乗馬クラブで乗用馬として余生を過ごしています。物見をすることもあり、騎乗は中級者以上からとなっていますが、女性ファンが多く遠方から会いに来るファンも多くいるとのこと。
すずらん乗馬クラブは1979年に創業し、40年以上の歴史を持つクラブで、現在は25頭の乗用馬がおり、そのほとんどが元競走馬のサラブレッドとなっています。
人を乗せることも難しくなり乗用馬も引退となった高齢馬も最期まで面倒をみるのがすずらん乗馬クラブの方針ということで、現在30歳を超える高齢馬も3頭います。
まだ10歳のウインフルブルームにとって居心地の良い環境で余生を過ごすことができそうです。
また、先日調教師試験に合格した蛯名正義騎手は、小学校5年生から5年ほどすずらん乗馬クラブへと通い、その後競馬学校合格したという経緯もあるようです。
現役ジョッキーを続けながら3度めの挑戦でようやく調教師試験に合格となりました。努力の人というイメージもある蛯名騎手の第二の人生も併せて応援したいものですね。