阪神競馬の日曜メインは高松宮杯を狙うスプリンター達が集結する「阪急杯」が行われます。昨年は、勝ったのに2着降着となったダイアトニックが本番の高松宮記念で3着、7着だったクリノガウディーが高松宮記念で勝ったのに4着降着となったことから、やや鬼門的なレースになりつつありますが、本番で好走につながる重要なレースです。
今年はインディチャンプ、ダノンファンタジー、レシステンシアと言ったマイルのG1馬が3頭出走し、例年以上にレベルが高くなった気もします。
そんな中注目しているのは、昨年の7着馬で幻のG1馬となったクリノガウディーです。昨年の高松宮杯で降着となって以来、歯車が狂ったように調子を落とし、前走のシルクロードSで18頭立ての16着と大敗してしまっています。
ただ、前走はモズスーパーフレアを追いかけすぎた感もあり、そのモズスーパーフレア(17着)とともに大敗も仕方がなかったかもしれません。また、2走前は今回と同じ阪神1400mで行われた阪神カップで5着とまずまずで、今回も人気のダノンファンタジー(1着)やインディチャンプ(3着)と差のない競馬ができています。幻のG1制覇がフロックでなかったと思わせてくれました。そこにレシステンシアが増えたぐらい同じようなメンバーなので、1kg減の斤量も活きそうなここは十分に勝負になるでしょう。
まだ1勝馬なのが不思議な馬で、G1での好走実績からベテランの雰囲気さえ漂いますがまだ5歳。競走馬としては、これからと言ってもいいかもしれません。
さらに今回、初コンビとなる3年目の岩田望来騎手は、1年目37勝、2年目76勝、そして今年は現在15勝で、全国リーディング8位とぐんぐん実力を上げている若手のホープです。好実績ながら重賞はまだ未勝利の騎手ですが、G1で好走実績がありながら1勝馬の身であるクリノガウディーとのコンビは良い相乗効果を挙げるような予感を感じます。
ということで今年の阪急杯は、1勝馬クリノガウディーが、若手のホープ岩田騎手とのコンビで人馬ともに重賞初制覇を果たしてくれることに期待して応援したいと思います。