【中山記念2021予想】サンアップルトン、良馬場なら勝ち負け狙える

中山競馬の開幕週を飾る重賞は、“スーパーG2”の異名を持つ重賞「中山記念」です。近年は少頭数ながらG1馬が出走していたものですが、今年は15頭立てと頭数は揃ったもののG1馬の参戦はゼロと例年よりはやや格が落ちる様相となっています。

そんな中で注目しているのは、5歳牡馬のサンアップルトンです。サンアップルトンは昨年の2月に3勝クラスを勝ってオープン入りした後、G2を4戦して日経賞で4着、産経オールカマー・6着、アルゼンチン共和国杯・3着、そして前走AJCC・10着から連続5戦目となるG2に臨んできました。

オープン入りしてからの4戦は決して悪くなく、今回出走のその他の14頭と比べても対戦相手の比較では強い相手と戦ってきています。ただ、これまで成績を残している距離が2000mよりも長い距離という点が不安視されているのか、各メディアの前評判は低めです。

前走のAJCCを振り返ってみますと、昨年の菊花賞でコントレイルと僅差の2着だったアリストテレスが勝利した中で10着、かつ着差も1秒4と凡走していますが、不良馬場で勝時計は2分17秒9と2200mとしてはかなり遅く、特異な馬場だったことがわかります。

掲示板に載ったG2・2戦は良馬場だったのに対して、掲示板に載らなかった2戦は稍重と前走の不良馬場ですので、この馬は良馬場が得意なのでしょう。今週末は晴れ予報なので馬場は同馬の有利な馬場で競馬ができそうです。

距離についてはデビュー戦で中山1800mを走り、単勝337倍という人気のない中で4着に好走しており、対応できている実績もあります。開幕週の中山で馬場が軽いのはプラスに働きそうなので、短い距離への不安も軽減されると感じます。

能力自体は重賞級のレベルにある馬なので、どの馬にもチャンスがありそうなメンバー構成となっている今年は勝ち負けになると感じます。ということで良馬場開催となりそうな今年の中山記念は、距離短縮を克服してサンアップルトンが重賞初制覇を果たしてくれることに期待したいと思います。