昨年の天皇賞(秋)で10番人気ながら、2着に突っ込んできて高配当を演出したのが、このステファノスです。
皐月賞では15番人気ながら5着になるなど高い素質を見せており、昨年の春には香港のクイーンエリザベス2世カップに遠征して2着入賞。しかし、それなりの実績を持って臨んだ天皇賞(秋)でしたが10番人気という低評価だっただけに、それを覆したことが印象的だった当時の天皇賞での2着でした。
ところが、その後もまた再び煮え切らない成績しか出せず、余りレースも使わずにこの秋シーズンを迎えています。初戦の毎日王冠では、これまでの実績を踏まえて2番人気に推されたものの、競馬が噛み合わず5着とイマイチな結果に終わってしまいました。
とは言え、昨年の毎日王冠でも掲示板外でしたが、本番は巻き返してきました。今年も5着とは言え、内ラチで他馬に囲まれて全く動けなくなり、前が開いた後の脚色は勝ち馬のルージュバックにも劣らないものがありましたが、ようやく発揮できたときには時既に遅し、目の前にゴールが迫っていました。
また、どちらかと言うと外差しの馬場となっていた中で、内枠だったという不利も見逃せないでしょう。
見かけ上は毎日王冠で凡走したとは言え、本番の天皇賞でもそれ程人気が落ちることもなさそうですが、前走の着差ほどの力量の差はないと考えたほうがよさそうです。