今年は重賞初勝利というレースが多いような印象を受けます。中でも特に印象深いのが、カテドラルの追撃を抑えて人馬ともに初の重賞勝利を成し遂げた東京新聞杯でのカラテと菅原明良騎手のコンビです。

そんな菅原騎手は今週、自身の手綱で3連勝を挙げているグランプリボス産駒のモズナガレボシで阪神10レースの但馬ステークスに挑みます。父のグランプリボスは現役時代、G1勝利を果たしたNHKマイルカップや、16番人気ながらジャスタウェイと壮絶なマッチングレースを演じた安田記念などマイルを主戦場としてきた馬だったため、これまで1800m～2600mで3連勝を挙げてきた産駒のモズナガレボシは異色の距離適性の持ち主と言えます。

また、その経歴も異色であり、未勝利戦では最高着順が2着までのまま3歳未勝利戦が終わる時期を迎えましたが、未勝利のまま挑んだ1勝クラスで初勝利をあげると、続いて再度1勝クラス、そして2勝クラスと3連勝を飾り、今回4連勝をかけてレースに臨みます。

相手関係を見るとこのクラス2着続きの良血ダノンマジェスティや、前走で同クラスをクビ差2着まで迫ったドリームジャーニー産駒のドンアルゴスなどが強敵となりそうです。

昨年はブラヴァスがこのレースを制して、今週の金鯱賞でも注目馬の一頭に数えられるほどになり、2着だったヒンドゥタイムズは先日の大阪城ステークスでオープン戦初勝利を挙げました。

昨年は結果的に勝ち馬、2着馬ともにハイレベルなレースとなりましたが、今年もそれに引けを取らないメンバー構成と言えるだけに、上位馬の今後も含めて注目したいレースですね。