先月2月20日の小倉3レースで、栗東・谷潔厩舎のトーホウスザクが一着となり、トーホウジャッカル産駒の記念すべきJRA初勝利となりました。
トーホウジャッカルは、父スペシャルウィーク、母トーホウガイアという血統で、半姉にCBC賞勝ち馬トーホウアマポーラがおり、短距離重賞勝ち馬、菊花賞馬を輩出したトーホウガイアは配合された種牡馬の良さを引き出す繁殖牝馬といえるのではないでしょうか。
トーホウジャッカル自身も尾花栗毛の目立つルックスで、日本レコードで菊花賞を制したのは2014年と少し前になりますが、まだまだ色あせない個性派といえるでしょう。
引退後はアロースタッドで種牡馬入りし、初年度産駒は昨年デビューしたばかりで、まだまだこれからの種牡馬と言えます。
今回産駒勝利第一号となったトーホウスザクは、父トーホウジャッカルと同じ竹島幸治牧場生産ということもあって、生産牧場としても感慨深いものがあるのではないでしょうか。
産駒初勝利まで時間がかかったトーホウジャッカルですが、トーホウスザクが勝利した翌日21日には阪神5レースで、産駒2頭目となる勝ち馬・トーホウディアスが登場し、成長力に期待の掛かる種牡馬となっています。
長距離血統が重宝されにくい傾向にある馬産界ですが、日本レコードで菊花賞を制しているように、スタミナのみならず高いスピード能力も秘めているトーホウジャッカルには、まだまだ隠された可能性があるように思えます。
繁殖牝馬に恵まれているとはいえない現状ですが、秘めた能力で今後の飛躍が楽しみなトーホウジャッカルは、応援したい種牡馬の1頭となりそうですね。