京都芝1400mのスワンステークス。ここを叩いてマイルチャンピオンシップを狙うマイラーが揃うレースです。今年はフルゲート18頭立てと質も頭数も揃いました。
そんな中、狙いたいのが前走スプリンターズステークスで7着のサトノルパンです。サトノルパンと言えば、その血統が京都巧者としても知られている馬で、クラレント、レッドアリオン、リディルという兄弟が全て重賞を勝っていますし、妹のレッドアヴァンセもオープン特別を勝っているように、かなりの京都巧者が揃っているのです。サトノルパン自身も5走前の京阪杯で初重賞を獲得しています。
しかし、その後重賞を4戦して最高着順が6着と重賞の壁に当たっている状況ではありますが、前走のGⅠスプリンターズステークスは同じ負けでもこれまでの負けとはちょっと違い、復活気配が感じられたのです。
直線に向いて一瞬先頭に躍り出るかのような脚を見せながら惜しくも伸びきれず、勝ったレッドファルクスから0.2秒差の7着となりました。出走馬16頭中の14番人気でのこの着順は立派なものですし、京都巧者血統と言うことは、直線平坦が得意だからこそでしょう。そんな馬にとって中山の急坂で伸びきれなかったのも仕方がない、むしろ京都だったならもっと伸びていたかもしれません。
しかも馬体重が輸送でマイナス14kg減でデビュー以来最も軽い馬体重になってしまっていたことを考えれば、今回のスワンステークスは得意な京都で馬体重も戻っているでしょうから、スプリンターズステークス以上に走れる要素があるのです。
さらに斤量が56kgとなり、57kg、57.5kgだったここ4走よりもあと一伸びできる要素もあるのです。
前走で復活気配を見せた、京都巧者血統のサトノルパンがその実力を見せつけてくれることでしょう。