今年で7歳ながら、毎年コンスタントに出走し、重賞6勝(2歳から5歳まで毎年)を獲得しているクラレント。6歳を迎えてからのこの2年は勝利はないものの、未だ元気に重賞やGⅠに出走し続けている。無事是名馬の典型例と言えるかもしれない。
とは言え、全盛期と言える頃から、重賞では期待出来るが、GⅠとなると高い壁のあるタイプで、最高着順はNHKマイルカップと安田記念での3着となっている。またその間3年も開いているというのが、如何にもクラレントらしいと言えるかもしれない。
そういう意味で、今回の天皇賞(秋)も、最近の成績や2000m以上の最高着順が5着であることなど、狙える要素は非常に少なく、積極的に推せる状況にはないと言えるだろう。
ただ、大敗していても突然巻き返すこともあるタイプで、9ヶ月間4レースの間、掲示板すら外していた中から突然の飛躍だった。実際に、着順が二桁でも着差はそれ程でもない場合が多く、展開1つで充分馬券圏内に絡む地力を備えている側面もある。
東京競馬場に大きなチャンス有り
元々クラレントは左回りが得意で、重賞6勝のうち5勝が左回りである上、更にその中の3勝が東京競馬場と言う相性の良さも見落とせない。勿論、先述のGⅠの最高着順2戦も共に東京競馬場である。
このように、かなり厳しい条件が付くものの、全く狙い目がないかというと微妙なところもあり、大穴狙いのヒモとしては、多少頭の隅に置いておく手もあるかもしれない。