今週日曜中山のメインレースでは、4歳以上のハンデ戦となるG3・マーチSが開催されます。登録20頭となっており、当日もフルゲート必至なハンデ戦だけに、穴馬の台頭も警戒したいレースとなっています。
今年の出走馬の注目は、逃げ、先行で現在3連勝中のタピット産駒・アメリカンシードです。
昨年は皐月賞にも参戦するなど、芝の中距離路線を歩んできましたが、1勝クラスの阪神芝2200mで1番人気9着と大敗後は、休養をはさんでダート路線に切り替えて、7馬身差、5馬身差、5馬身差と相手関係強化も苦にせず3連勝中となっています。
今回はダート重賞、オープンレースのキャリアが豊富な馬たちの参戦も見込まれており、楽に逃げ、先行の手が打てるのか、引き続き騎乗するルメール騎手の手綱捌きにも注目となりますが、同型のメイショウワザシやベストタッチダウンも参戦を予定しており、先行激化も予想されます。
そういった観点から狙ってみたいのが、好走しても不思議と人気があがってこないエスポワールシチー産駒のメモリーコウです。今回は主戦の古川騎手に手綱が戻ります。
牡馬、牝馬相手関係なく確実に脚を伸ばしてくるのが魅力の1頭で、今年に入ってからは12番人気と低評価ながら東海ステークス3着、続く総武ステークスでまたも8番人気の低評価となりましたが2着と結果を残しており、掲示板をはずさない安定感は昨年から続いています。
過去10年のデータをみると、牝馬で馬券圏内に入っているのは2011年のテスタマッタの2着に入ったブラボーデイジーのみ、と厳しいデータが出ていますが、久々に牝馬の大駆けなるかどうか、メモリーコウには注目してほしいですね。