ダート1200mのG1は日本国内ではJRAでは開催されておらず、地方でもJBCスプリントくらいしかめぼしいレースがなく、ダートのスプリンターは国内戦では春先の目標がないだけに苦労してしまいます。
そういった意味で、ドバイゴールデンシャヒーンは格好のレースともいえ、今年は日本から4頭が出走を予定しております。いずれもチャンスありと思える馬たちだけに、海外競馬で人気過剰な日本馬とはいえ、今回は人気に逆らわず狙いたいレースになりそうです。
とはいったものの、日本馬のワンツーがあるかとなると過去10年で一度も実現していないだけに、馬券のひもには外国馬を加えるなど、軸馬選定含め、登録頭数が多いだけに絞込みが重要になりそうです。
注目は前走のリヤドダートスプリントでワンツーフィニッシュを飾ったコパノキッキング、マテラスカイの2頭になります。
コパノキッキング、マテラスカイともに前走で騎乗したビュイック騎手、戸崎圭太騎手が再度騎乗するのも強みで、特にマテラスカイは2019年にエックスワイジェット相手に2着の実績もあり、今年こその思いは強そうです。
またリヤドダートスプリントでは6着敗退となったものの、出遅れがあまりに大きかったジャスティンも坂井騎手で再度挑む予定です。昨年のレースを見てもゲートの出がカギとはなっていますがスムーズに先行したときの強さは東京盃でブルドッグボス、カペラステークスでレッドルゼルを破った実績からも侮れない1頭となっています。
そして最後にジャスティンの2着に破れたレッドルゼルも後に根岸Sで勝利を挙げ、フェブラリーSでは4着にはなったものの距離がやや長かった印象もあり、今回の舞台なら巻き返しが期待できます。日本でもおなじみのライアン・ムーア騎手が騎乗で、日本馬4頭の中では人気薄になる可能性もあり馬券妙味ならこの馬かもしれません。
毎年好成績をあげているアメリカ勢からは今年もヤウポン、ワイルドマンジャックといった馬が参戦を予定しており、日本馬の初制覇がかかるレースでいきなりワンツーを望むのも難しいところなだけに、少なくとも馬券の紐には外国馬を加えるなど、登録頭数も多いだけに軸馬選定も含めて絞り込みが重要になりそうです。
とはいえアメリカ勢もマインドユアビスケッツ、エックスワイジェットほどの圧倒的な強さはまだ感じられないだけに、今年は日本馬にとっては大きなチャンスといえそうですね。