今週の阪神競馬の日曜メインは、G1大阪杯です。4年前からG1に格上げとなってからはレベルの高い馬の参戦が増え、格の高いレースとして定着しつつあります。
今年も出走馬こそ13頭と少ないですが、昨年のクラシック三冠のコントレイルと昨年の最優秀短距離馬となったグランアレグリアの対決が非常に楽しみですし、5戦5勝と言う未知の魅力たっぷりのレイパパレ、コントレイルのライバルとも言えるサリオス、ダービー馬ワグネリアン、マイルチャンピオンシップの勝馬でG1常連のペルシアンナイト、市場取引価格6億円以上の良血アドマイヤビルゴなど格の高い大阪杯に相応しい馬達が揃いました。
その中で注目しているのは、4歳馬サリオスです。サリオスは、2歳時に朝日杯フューチュリティステークスを勝利し、500kgを超す雄大馬馬体にハーツクライ産駒ということでクラシックの有力馬として期待されましたが、産まれた時代が悪かったのか、三冠馬コントレイルの登場で、皐月賞、ダービーは2着と涙をのみ、菊花賞には向かわずマイル路線に転じたものの2つ目のG1勝利とはなりませんでした。
古馬となって緒戦がこの大阪杯で、2つ目のG1制覇を狙ってきました。コントレイルと再戦となることで、今度こそリベンジを果たしたいところでしょう。
コントレイルは菊花賞からジャパンカップと王道路線を歩んでおり、2000mより長い距離ばかりを走っていますが、サリオスは近2走は2000mより短い距離を走ってきました。ちょうどお互いの中間とも言える距離が2000mとなるのですが、同じ距離の皐月賞は1/2馬身差でサリオスは敗退。ただ、残り50mくらいまでは馬体を接してほぼ差はありませんでした。その差のない2000mでのG1再戦は注目の対戦カードと言えるでしょう。
コントレイルには2000mで2勝の実績がありますが、今回は週末の雨予報で馬力が如何にもありそうなサリオスにプラスに働きそうです。また、個人的には松山騎手への乗り替わりもプラスと見ます。松山騎手と言えば、昨年の牝馬3冠となったデアリングタクトの主戦騎手で、騎手としてもコントレイルにジャパンカップで負けているリベンジを果たしたいところでしょう。
テン乗りの松山騎手とのコンビより、引き続き主戦騎手で挑めるコントレイルと福永騎手の方がプラスとも言えますが、勝利数では現時点で松山騎手の方が多く、リーディングは福永騎手よりも上。好調さと勢いは松山騎手のほうが上と言えます。また、松山騎手は同馬の姉サラキアと昨年の有馬記念で初コンビながらクロノジェネシスのクビ差2着まで来ていますので、血統面の相性も良さそうです。
ということで今年の大阪杯は、サリオスがコントレイルにリベンジを果たしてくれることに期待して応援したいと思います。