今年も健在だったランフランコ・デットーリ騎手。ヌーヴォレコルトが挑んだブリーダーズカップ・フィリー&メアターフでは、アメリカの希望の星ともいえるレディイーライを見事封じて1勝馬クイーンズトラストをG1馬に導きました。
最近は来日してくれませんが、古くは2002年にイーグルカフェ・ファルブラヴでのジャパンカップダート・ジャパンカップ制覇という偉業を成し遂げた騎手でもあります。
どちらも人気薄であったことから「デットーリマジック」ともいわれています。
そして「デットーリが乗ると2馬身違う」というのは当時言われていたフレーズ。大げさなところでは5馬身と書かれているものもありました。最近の日本ではモレイラ騎手やムーア騎手がこのような印象を持たれているのではないでしょうか。
なぜこんなお話から入ったかというと、今週の武蔵野Sで今年の新星ともいえるノボバカラにムーア騎手が乗ることになったからなんですね。
コーラスS、地方交流のかきつばた記念、そしてプロキオンSと、オープンクラスでの勝ち星は1400m。条件戦では門司Sの1700mで3着に負けるなど、距離に限界を感じつつも能力は高い馬。1ハロン延長さえこなせば勝ち負け可能な馬ということになります。
今回は小回りではなく直線が長い府中コース。かつ、苦手ともいえる距離延長となる1600mですが、モーリスを堂々早目の仕掛けで2000mももたせた騎手です。1着馬にチャンピオンズカップの優先出走権はもらえますが、さらに延長となるため仮に勝利しても出走するかは不透明ながら、今回は鞍上に期待して応援したいところです。