台風の目となるか?オセアニアからベリーエレガント、凱旋門賞参戦へ

オリンピック開催が迫る中で第4波到来と、先の見えないコロナ禍ですが、昨年に比べるとドバイミーティングに日本馬が参戦できたことなど、競馬の海外遠征という点においては多少活気も出てくるようになってきました。

今年の凱旋門賞参戦が叶うかどうかについてはまだ先の話ということになりますが、クロノジェネシスが海外ブックメーカーのウィリアムヒル社などで既にオッズが公表されています。

欧州勢が圧倒的に強いのが凱旋門賞となっていますが、今年は日本以外からも大物牝馬が参戦する可能性を秘めており、日本のクロノジェネシス同様に海外ブックメーカーが注目しているのが、近年はほぼみられないオセアニアからの参戦となるオーストラリアのベリーエレガントです。

今年5歳となるゼド産駒で、通算成績は25戦11勝となっており、昨年のコーフィールドカップではアンソニーヴァンダイクを退けて勝利しており、これまで南半球でG1を8勝しています。

管理するのは、日本でもおなじみのG1で25勝をあげたウィンクスを管理していたクリス・ウォーラー調教師で、昨年のメルボルンカップで7着と敗れていますが、今年の欧州遠征を視野に入れるローテが組まれる予定となっています。

今年の3月27日に開催されたローズヒルガーデンズ競馬場で開催されたランヴェットSでは、昨年のイギリスのチャンピオンSの勝ち馬アデイブに1馬身差をつけて快勝しており、欧州G1でも勝ち負けできる能力を持っていることは確かなようです。

オセアニアからの凱旋門賞参戦は、1984年にストロベリーロードがサガスの5着に入っており、さらに遡ると1977年にニュージーランドからの遠征馬・バルメリーノが2着に入っており、初の欧州調教馬以外の連対となったこともあり、もし今年参戦が叶うようなら、日本からの出走馬のみならず、ベリーエレガントの走りにもぜひ注目してみてください。