2歳馬のチャンピオンを決める朝日杯フューチュリティへの重要なステップレースの1つが土曜日に京都競馬場で行われるデイリー杯2歳ステークスです。昨年はエアスピネルが勝ち、その後朝日杯フューチュリティでは1番人気(2着)となり、クラシック路線でも常に上位に食い込んだことはみなさんご存知でしょう。
今年のデイリー杯2歳ステークスは出走頭数10頭と少ないながらも、血統からしてクラシック路線で活躍は間違いなさそうな馬達が出走してきました。サトノダイヤモンドの半妹のリナーテを初め、ミッキーアイルの半弟のタイセイスターリーの良血2頭を筆頭に、2戦2勝の無敗の成績で臨むジューヌエコール、ディーパワンサといずれの馬達も魅力的です。
ただ今回のデイリー杯2歳ステークスで狙いたいのは、シンボリクリスエス産駒のサンライズソアです。サンライズソアは、新馬戦を先行して快勝した後、新潟2歳ステークスに出走して先行して7着に終わりました。ぱっと見ると重賞の壁に当たった感じで底を見せたと思われるかもしれませんが、逆にそこがねらい目なのです。
サンライズソアは500kgを超す馬体重で2戦目の前走も新馬戦から2kg減のみとやや太めの残る馬体でした。先行して直線もかなりのところまで粘ったのですが残り50mでフラフラしながら伸びきれなかったのですが、それは馬体が重かったからかもしれません。ならば、今回は3走目ということで馬体がさらに絞れてくるでしょうし、大型馬は叩けば叩くほど良くなるのが一般的ですから3走目の今回はさらなる上積みが見込めるのです。
また血統的に、シンボリクリスエス産駒で代表産駒のエピファネイア以外はあまりぴしっと切れる脚のない印象がありますが、母父がスペシャルウィークで母母がビハインドザマスクということで特にお祖母さんにあたるビハインドザマスクはかなりの切れ者として知られてた馬で、現在短距離路線を賑わすオメガヴェンデッタも輩出しています。そんなお祖母さんの隔世遺伝があれば、新馬、2戦目と先行した訳ですが差しに回ったときにその切れ味が発揮できる可能性も秘めているのです。他にも先行して勝ち上がってきた馬もいるので今回は思い切って差しに回って末脚自慢の素質を開花させてもらいたいと思います。
デイリー杯2歳ステークスは、サンライズソアがお祖母さん譲りの末脚を発揮して有力馬達を差し切ってくれることを期待したいと思います。