モーリスが香港遠征、ストレイトガールが引退。となると、どうしても格落ちを感じさせられてしまう今週末京都競馬場で開催されるマイルチャンピオンシップ。
久々に外国馬が来るかと思えばブリーダーズカップマイルを使っていることもあり結局回避になりました。今回に限らず、外国馬のキャンセルがあまりにも多いため、乱暴な言い方ですが「そもそも来る気・やる気があるのか?」と思ってしまいます。
どんな戦績の馬であれ、GⅠで外国馬のために枠をあけるわけですから、それなりの馬を連れてきてほしいですし、仮に欧米やオセアニア地区で格下だとしても「時計が速いほうがこの馬には歓迎。馬場も考えて今回は日本馬を負かすために来日した!」と強気に言ってくれるような陣営・馬に来日してほしい、と思います。
というわけで、王者・女王不在となる今回、GⅠ未勝利のサトノアラジンやヤングマンパワー、ロードクエストに初GⅠの期待が高まる中、注目はフィエロです。
戸崎騎手は先約で決めたのか未確認ですが、相性がバツグンで重賞連勝中の上がり馬ヤングマンパワーを蹴って、昨年よりも勢いの衰えるフィエロでここに挑みます。また、ここ10年で7歳馬の勝利がなく、ハードルが高いのは否めません。
ですが、忘れてはいけないのはおととしのマイルチャンピオンシップです。今年と似た感じの混戦となりましたが、ダノンシャークとの叩きあいに惜しくも敗れての2着。当時よりもレベルが落ちると考えられる今年のメンバーくらいならじゅうぶん勝負になりそうです。というよりも、今年ここで勝ち負けしておかないと来年は8歳。さすがに上がり目となると厳しくなりそうです。
ここが最後の大舞台に近く、陣営もメイチの仕上げをしてくれると信じたいところ。戸崎騎手も関東リーディングは現時点で確定といえる独走状態ですが、関西のルメール騎手とのリーディング争いは熾烈です。また、GⅠでの存在感はルメール騎手のほうが一枚上手といったところ。ここらで一矢報いてもらいたいところです。